LIFE LIKE BLUE

Diary Log-2003-11

11月29日

ここ数日企画展の進行でした。不愉快なことがいくつかありましたが、勝ったので良しとします。

それにしても疲れた。何でこんなに疲れてるんだろ。肉体的というより精神的に参りましたね。報われない仕事というのはつらいです。でも、展示自体はよく出来たので、それだけが救いです。

昨日は、徹夜で展示用のメイキングビデオを制作した後、そのまま昼まで展示会場で受付を担当して、さらに雨の中、近くの博物館まで行って講演をしてきました。よく知らなかったのですが、「人と自然と記憶」みたいなテーマだったと思います。眠かったので、脳が勝手に文章を生成して口がそれを勝手に喋ってくれました。なので何を話したかはよく覚えてないです。

講演終了後、友達と飲みに行ったら2徹したせいもあってか、、カシスソーダ一杯でダウンしました。何か世界がぐるぐる回っていたので、多分駄目だったんだと思います。一緒に居た2人には本当に申し訳ないことをしました。

その後家で寝ようとしていたら、友人のミッキーがCDを借りにきて、2人で僕の持っているやつを色々聴きました。「Dはこんなにセンス良いのに何で彼女出来んの?」とか言われたような気がしますが、余計なお世話だ。気付いたら朝で、彼の姿はありませんでした。尻が痛くなくて本当に良かった。

展示は12月5日までやっているので、良ければ観に行ってやってください。

11月27日

以前CDを焼いてもらった洋愛サークルの方に、お礼代わりにCalmとBuffalo Daughterをあげいたらさらにその代わりにたくさんCDをお借りしてしまいました。たぶん普通に音楽を聴いていたら、一生出会わないかもしれないようなものをいっぱい借りました。

その後も色々、音楽のこととか、映画のこととか、写真のこととかについてお話できて、とても楽しかったです。こういった方面の趣味に付き合ってくれる人間て、あんまり多くないですし。その人は非常に凄い知識量で、しかも実際にあちこち出歩いて自分の目と耳で色々体験しているので、話していて驚かされることばかりでした。僕も大学生活で一度くらいはライブに行っておけばよかった。

ライブといえば、今年のエレクトラグライドにはスペシャルゲストとしてTOMATOが来たらしいです。うああ、しまった。よく考えたらUNDERWORLDが来たんだから、十分予想できたことなのに…。去年もアンディ・ウェザオールとかサシャとか、大物の来日を逃してしまったので悔しい。就職したら(できたら)ライブとかに時間は取れないだろうし…。

でも、生粋の田舎ッ子だからクラブみたいなとこは怖くてなかなか行けないのです。

明後日の企画展示用のパンフレットを制作。今回もhidoo氏にお世話になりました。夜中も零時を回ったような時分に出向いて本当に申し訳ないことです。てゆうかこれまでの日記を読んでみると、まるで僕って一人では何も出来ない子みたいですね。はい!その通りです!

11月26日

忙しいです。忙しいのですが、それが卒論とか就活とか、本来やらなくてはいけないことによるものではなく、「学芸員実習」という、なれるわけもないのにとった講義によるものです。いち受講生に過ぎないのですが、真面目にやっていたら、何故か相方と一緒に展示企画委員なるものに任命されてしまいました。そのため、自分たちの展示制作に加え、会場設営、展示プラン、照明プラン、各種作業進行、果てはメイキングビデオ制作にパンフデザインと、死にそうな勢いで仕事があります。めんどい。まあ、作業自体は面白いのですが、ほとんど進んでいないのに、今週の金曜設営土曜公開というあまりにもなスケジュールです。相方は東京在住なので、夜中まで作業というわけにもいかんし。卒論用の本を読まなくてはならないのですが、もはやそれどころでないです。明日は広報のために、地元のケーブルTVにも顔を出さなくてはならない次第で。あー…。正直者が馬鹿をみるってのは世界の鉄則ですなあ。

で、作業が終わった後、後輩の家で鍋を食いました。やっぱり鍋はみんなで食べてなんぼです。今回は珍しくTIGERさんが一緒にいました。彼は酔っ払うと非常にTIGERになるのですが、今日はおとなしくNARUTOを読んでいました。それが一番良かったです。

11月25日

さて、昨日は(というか今日は)午前4時に目が覚めてしまって、これから何をしようかと思いましたが。結局寒かったので講義をサボって映画を観ていました。ここ数日は無性に映画が観たくて仕方ない。何か他のことをやっていても、映画が観たくて観たくて仕方がない。最近は忙しかったり金がなかったりで、劇場に足を運ぶことも出来ません。もう何度か都市圏に出ているのに、一度も映画を観ていない。家でDVDやらを観ていても、東京で演劇を観たりしても、それは映画を観るのとは全然違います。あの劇場の空気、始まる前の暗転、終わった後の虚脱感と尻の痛さはやっぱり劇場でないと味わえないもんです。

『スリーピー・ホロウ』とか『ジェヴォーダンの獣』とか『ダーク・ブルー』など、一昔前に、観に行きたくても行けなかったものを観ていたのですが、やはり自分にはハリウッド映画が向いているのだと再認識しました。だって面白いし。

夜、突然先日飯を食わせてくれた演劇の友人から電話があり、また「飯を食おう」と。居酒屋に行ったのですが、やっぱり彼女連れでした。この前疲れていたときに、後輩と友人に散々愚痴ってウザがられたのですが、やっぱキツいッスよ!ねぇ!でも、彼とは映画や演劇に関して色々話が出来るので、一緒にいて楽しいんですがね。逆に自主映画作っている人たちとは全然そういう話が出来ないので。

今回も、作品を作るうえでのエンターテイメントとは何か、みたいな話を(彼女そっちのけで)していたわけですが、これに関しては僕は非常に邪道な位置にいるのかもしれないと感じました。僕なんかは、何度も言っているように、『インディ・ジョーンズ』という、ハリウッドど真ん中の映画によってこの世界に魅了されたわけですが、自主映画にしろ演劇にしろ、そういう人は結構稀なようで。浅野忠信とか北野武とか、そういうのが好きな人はたくさんいても、なかなか『マトリックス』について話せる人間はいないです。僕としてはどちらも同じ土俵の中でのものなのですが。

話の中心は、エンターテイメントとは何なのか、というようなことなのですが、つまるところそれを判断するのは観ている人間に他ならないわけで。彼はエンタメをやりたい、ということは言っていても、『マトリックス』は絶対的に否定する。質の高さで勝負したいのは分かるけれど、結局のところ観客を楽しませるのが”エンターテイメント”ならば、『マトリックス』だって『タイタニック』だって『パール・ハーバー』だってエンターテイメントなのでは?これらの作品が(完璧ではないにせよ)決して質が劣っているというわけではないし、むしろこれだけの人々を面白がらせたのなら、それは観客自身がそれを望んでいるわけで。

本当に”エンターテイメント”という奴で人々を楽しませたいなら、そういったことも考えなくてはならない。自分にとっての質の高さだけを求めるなら、それは自己満足か感性の合う人間との馴れ合いに過ぎないのではないかと。

そうはいっても、モノを作る以上、自分が最低限面白いと思わなければ成立しないわけで。僕もどんな映画でも好きですが、恋愛映画だけはどうにも面白さが分かりません。しかし、それを観客が求めるなら、それについても考えなくてはならないわけです。うーん。難しい。もしそれが両立できるようなら、とっくに満足して映画から足を洗ってますがね。

11月24日

森博の『スカイ・クロラ』の続編『ナ・バ・テア』が出るらしい。『スカイ・クロラ』の単行本の方の表紙はすごく綺麗だったので、こちらの装丁にも期待。同じ人だといいなあ。内容は架空の世界の戦闘機乗りの話。森博の小説はこれくらいしか読んでないんですが、空戦シーンなんかが面白かったのに、結末が安っぽいライトノベルみたいな尻切れで終わったのが残念。なので、続編はちゃんと書いて欲しいです。

映画は観てなくてもあのオレンジと白のポスターは知ってるという人が多い『トレインスポッティング』。監督ダニー・ボイルの新作『28日後…』はイギリス版バイオハザード、という感じ。主人公が昏睡から目覚めてすぐに普通に歩いたり走ったり蹴りを入れたりしているのはどうかと思いましたが、誰もいない街をひとりで彷徨ったりする描写はかっこよかった。ただ、この映画で一番怖いのは凶暴化した人間ではなく、武器を持った普通の人間だったりします。それにしても相変わらずダニー・ボイル映画の主人公は上半身裸になって狂ったように駆けずり回りますな。

音楽聴いてたら変な時間に寝てしまって、午前4時とかに起きてしまった。これから何しようか。

11月23日

先日の日記に書いたように、サークルの後輩の子が入っている劇団、新宿梁山泊の公演「楽屋」を見に行って参りました。同行したのは、同じ映画サークルのおまつり。さんとhidoo氏とktです。

ここから東京までは約2時間半。余裕を持って出発したおかげで、昼前には中野に着きました。僕は中野の街というのは、先輩の実家があるということくらいの認識だったのですが、アーケードに入ったらフィギュアのショップやら映画のチラシショップやらが林立する奇妙なところでした。hidoo氏と二人でぐるぐる回って、ちょっと楽しんでしまいました。門外漢な後の二人には、ちょっと悪いことをしてしまいましたね。まあ、おまつり。さんはPCエンジンのソフトを見てやたらと興奮したりしていましたが。

昼飯を食った後、今回の舞台である、梁山泊の「演劇砦」を探して東中野へ。旧き良き面影を残す商店街を抜けて、不明瞭な情報を元に4人でふらふらさまよい歩きました。hidoo氏がデジカメを持参していたので、街中を撮りながら。住宅地の中に突然ぽっかりと雑木林が現れたり、坂道がいくつも交差したりして、なかなか面白い街並みでした。

散々演劇サークルに関わっておきながら、きちんとお金を払って観る舞台は今回が初めてだったわけですが、そこそこ名の知れた劇団ということで、きらびやかな劇場みたいなものを想像していたんですが、場所はごく普通のマンションの地下でした。うーん、正に文字通りアングラ。ちなみに、そこは「ゴールデンマンション」というバブル期の遺産みたいな名前の建物だったのですが、ボロ具合や建物のつくりが無駄に面白くて、hidoo氏と二人で写真を撮りまくってました。何しに来たんだか。トイレなんかも奇妙に広くて、そこを抜けると玄関と事務所で、目の前に冷蔵庫が置いてあったりというヘンテコな設計で、二人で面白がって迷惑顧みず写真を撮っていたら、そこでサークルの子に再会してしまいました。約1年ぶりの再会がトイレで写真を撮っているとき。恥ずかしい。

外のマンションは悲惨な有様でしたが、地下に作られた演劇小屋は木造の綺麗なつくりで、これまでの公演のポスターなんかが貼ってありました。しかも待合室には喫茶店まであり、日本酒やウィスキーが並んでました。流石に呑んでいいる人はいませんでしたが、こうしたものとともに楽しむのが演劇なんだなあ、と。映画館ならポップコーンとコーラですね。待合室で開場を待っている人たちも、どこかの芸術学部の講師と生徒らしき人たちだったり、いかにも芸術を嗜んでいそうな人たちで、微妙な居心地の悪さを感じられずにはいられませんでした。やっぱり映画館のチープで手軽な雰囲気のほうが僕には合っているのかもしれないです。

舞台も想像していたよりはるかに狭いところで、一番下の観客と演技している役者さんまでの距離が1メートルと離れていませんでした。ちなみに、僕は一番上の席だったのですが、頭から10センチくらいのところにコンクリの天井があって、奇妙な圧迫感を感じました。その中に100近い人間が入っていたわけですが、僕の中でも、演劇というのはこういうアングラな場所でやるもんだというイメージがあったので、なかなか面白かったです。

演劇の内容はある楽屋を舞台に女優たちの生き様を描いたもので、やっぱり出演者の皆さんには、オーラというか、迫力みたいなものを感じました。女優という職業の、素晴らしさ、悲しさ、そして怨念と信念を描いた作品。僕が演劇を観始めた頃は、演劇はライブだからヘタクソでも迫力だけは出るものだ、とか思っていたのですが、色々数を重ねて観ていくと、やっぱり面白い舞台というのはそれなりにちゃんと力のある人間でないとできないというのが、嫌でも分かります。話も、上級者向けだった「トランス」と違って、小まめに笑えるところや脅かすポイントがあって、初めて演劇を観る人間でも楽しめるものでした。個人的には、バロック系のクラシックやサティなどの音源を非常に効果的に入れていた音響がとても気に入りました。サークルの子も、短いながらなかなか面白い演技で良かったと思います。というか、しっかりと自分のやりたいことに向かって行動を起こしているというのは、非常に尊敬します。

まあ、そんな感じだったわけですが、今回の舞台で色々やる気をもらいましたが、同時につくづく自分は映画の方が向いているなあ、と実感しました。まあ、その理由も色々あるわけですが。こうした他人の表現というのは、僕にとって非常にいい刺激になるので、また機会があれば観に行きたいと思います。

どうでもいいですが、今日乗った電車の広告が全て『ファインディング・ニモ』でした。中吊りもポスターもドアのシールも。しかも一車輌じゃなくて全車両。やり過ぎ。

11月22日

『TEXHNOLIZE』吾巻。永遠のストレンジャー、吉井一穂亡き今、物語はオルガノ内部の変化と、流9州全体の変化に向かって進んでいきます。ここまでストーリーは外の世界から降りてきた吉井さんを中心にして、流9州の勢力図とその中で生きる個人の存在に焦点を当ててきましたが、ここからは極道モノの真髄というか、組織内の義理と任侠のお話になってきます。まあ、すぐにサイバーパンクへと転換するわけですが。そういうわけで、この回は静かな中にも侠たちの逝き様を描いた出色のストーリーでした。

わけても、吉井さんとの戦闘によって負傷した大西さんに代わって物語を引っ張るのは、愛すべき小悪党水野圭一郎親分です。登場人物がオッサンばかりの中にあって、ひときわオヤジパワーを全開にして、ひたすら組織の頂点にのし上がらんとし、夢破れてゆく姿は、悲哀とともに確かに侠の生き様を魅せてくれます。褒めすぎか?

明日は新宿梁山泊の公演に行きます。願わくばそれが僕に何らかのイマジネーションを与えてくれんことを。

11月21日

今日は色々やるせないことがあったので、気分に合わせてマイナーチェンジしました。おまつり。さんにやってもらいました。結局日記くらいしか更新できてなかったし。近いうちにリニューアルしてもらおうとか考えてるので、それに向けての規模縮小です。今度はちゃんとします。

11月20日

やらなくちゃならないことは山のようにあるのに、どれひとつまともに進んでいない。まあなんとかなるだろう。

家の外でおっさんと思しき二人組みが大声で喧嘩しているのが聞こえてきました。「テメェ、ナメてんのかこの野郎!」みたいなことずっと言っています。語彙の少ない喧嘩だなあ。どうせ冷蔵庫に入れておいたプリンを食っただの食ってないだのみたいなくだらないことで喧嘩しているに違いない。もっと平和に生きようよ!怖いから!

片岡義男/『ホームタウン東京−どこにもない故郷を探す』ちくま文庫。よくあるタイプの、写真と文章の合いの子みたいな本です。東京の原風景を求めて著者が撮影した写真と、その解説みたいなものが交互に載っている構成。こういう都市景観の写真集はとても好きなのですが、この本がさらに面白いのは、一見全然違うモチーフの写真に見える2枚の写真を見開きの両側に載せて、その関連性を著者が解説しているところです。例えば、道路があって、夏草が一本道にはみ出している写真と、手前に電線の写っているごく普通のテナントビルの写真。この2枚を並べてみていると、構図的に極めて似ていることが分かります。日が当たることによって夏草の影が道路に映り、それがビルに落ちる電線の影ときれいに対比している。こうした遊びを見つけることが出来るのがとても面白い。ちょっと無茶な組み合わせもあるけど。ただひとつ残念なのは、写真の前に解説があるため、自由な見方に制約が付くこと。ないと思うけど、もし読むことがあったら、逆から読むことをお勧めします。

ヴィンセント・ギャロの『ブラウン・バニー』。ちょっと観てみたい。光の撮り方がとても僕好みです。

Calm/『LightYears』。非常に珍しいつくりのCDで、片面がオーディオCD、片面がDVDになってます。PCで映像が観れるエンハンスドCDというのはよくあって、最近ではミスチルの新曲でもこの方式でPVを収録していますが、これはアナログレコードみたいにひっくり返すとDVDになるというヘンテコ仕様。普通のCDより少し厚めで、何だか高級感があります。面白い。

近いうちに、残った素材を使ってPVでも作ろうかと考えてます。

11月19日

いい加減寒すぎです。外も中も。懐も。懐が寒いから灯油が買えず、灯油がないから部屋の中も寒い。冬だから外も寒い。この辺の冬は油断していると死にます。

最近は強制節約週間のため、シーチキンライス→ミートソースリゾット→インスタントメンのローテーションだったわけですが、夕方突然、演劇サークルの友人から電話があり、「飯を作るから一緒に食おう」というありがたいお誘いが。彼は居酒屋でバイトしており、日ごろから料理の腕は自信ありと聞かされていたのですが、いざ「ナニが食いたいか言え」と言われると雑食で鈍った頭はサッパリ働かず、和食が得意とかいわれても寿司と鰻しか思いつかず、ついつい「カレー…?」とか言って呆れられたり。

結局ハマグリとか焼き豆腐とかちりめんとかつくねとか、日ごろ見向きもしない食材を買い込み、彼の彼女のうちへ。どうでもいいけど、僕はちとカップルの方々と飯を食う機械が多すぎ。ちょっとキツイんですよ。部屋とかだと。いや、ありがたいんですがね。2人で台所で仲良く作ってる間、独りでモー娘。のバラエティとか観てるのは。何か。何というか。ね。いや、いいけどさ。別に。

で、彼が作ってくれたのは先の食材を使った鍋と、ハマグリとちりめんの焼きおにぎりのお茶漬けという料亭みたいなメニュー。普通自炊でこんなもん作りませんよ?これがまた普通に美味くてびっくりしました。タダ飯もここまでくると、金があるときより豪華だったり。インスタントメンを固めに茹でて腹を膨らせようとかしている自分の食生活が涙が出るほど悲しくなりますな。

その後、3人で映画を観ようということになり、『グッド・ウィル・ハンティング』を借りてきて観ました。この映画はずいぶん前にBSで観て、僕には珍しく結構感動した記憶があり、もう一度観たかったので借りてみました。改めて観てみると、実によく出来た作品です。脚本も照明も演技も実に高いレベルで作られてます。脚本は今はすっかり売れっ子になったマット・デイモンとベン・アフレックのコンビが書いており、この作品で一躍有名になったのは結構有名な話です。他にも、ロビン・ウィリアムスやステラン・スカルスグールドといった名優が脇を固めており、地味ながらも丁寧な映画。特にマット・デイモンの才能をいち早く見抜き、彼に数学を教える教授役のステラン・スカルスグールドの演技は最高。全然有名じゃないけど、何本か彼の出演作を見ているのですが、非常に味のある俳優で、デビッド・モースらと並んで僕の好きなバイ・プレーヤーの1人です。

それにしても、金欠だったこの一週間はいろんな人に助けられました。主に煙草とかで。そういった人たちに自分が何も返していないのが歯がゆい限りです。今度ちゃんとお礼しなくては。

11月18日

上記の「シネマパレード」の打ち合わせに行ってまいりました。前回の甲府開場に引き続いて、今回はお膝元の都留で開催されるわけですが、人が来るかどうか本当に不安です。やはりやる以上は人に来てもらわないと。自主映画イベントというのは大体において人を集めるのが大変です。それはサークルの上映会でも同じでして、ポスターを闇雲に貼りまわったところで人が来てくれるわけでもなく。

このことに関してはずいぶん考えたのですが、宣伝の仕方がまずいのか、それとも自主映画という閉鎖的な響きが人を遠ざけるのか。まあ、どちらともいえることなんですが、やはり人に面白いと思ってもらえる努力が足りないのではないかと。来ていただいた人のアンケートなんかを読んでいると、「想像していたよりしっかりしていた」とか「普通に観れるレベルで驚いた」といったことがちらほらとあり、こちらとしてはやはり頭を抱えてしまうわけで。

こういうことを書かれると、どうしても自主映画の地位的な低さを感じてしまいます。演劇やコンサートみたいなものの動的な勢いではなく、映画はそれそのもののクオリティーやレベルが求められます。そういう意味では、なかなか観客に対して充実感を感じさせるのは難しいのかもしれないです。そういったことも含めて、面白そう、行ってみたい、という印象を与えるには、やはりちゃんとしたリサーチや的確な宣伝を行わないと学ばないといかんのかなーとか思ったり。

今BS−2で中国の『ただいま』という映画をやっているのですが、色使いや撮り方がとても僕好みです。話の内容はよくわからないけど。粗い感じの映像とか、くすんだグリーンとオレンジの交じり合ったような色とか。今度ちゃんと観てみよう。

11月17日

バイト行ってきました。

僕のバイト先は高速道路の警備員なのですが、一回に9000円もらえるので非常にありがたいです。まあ、その分危険が大きいということなんですが…。

僕が入ってからもう3年近くになりますが、その間噂に聞いただけで4人は亡くなっています。まあそりゃ、1メートル脇を時速100`で飛ばしていく大型トラックなんかが通り過ぎていく現場なわけで。夜中に後ろから居眠り運転に追突されて、とか、吹雪の中チェーン規制しているときに後ろから公団の車に潰されただのという話はバイトの僕の耳にも入ってきます。

で、昨日も道路わきの樹木伐採の規制で一日中旗を振っていたわけですが、いつものように現場に着いて、旗を持って立っていたら、現場の責任者の人に、「そんなんしかないのか。俺の車の後ろにある奴を使え」ということを言われました。ハテ、なんだろう?と思いながら旗を交換しに行ったら、その旗をしまう直前、ふと見ると、黄色いはずの旗の下のほうが何だか赤褐色のまだら模様に…。(((( ;゚д゚)))アワワワワ。な、なんだったんだろう、アレ…。

旗の呪いか何か知らないですが、その後旗を持っていたほうの手の親指の付け根のところを、矢板(赤地に矢印が書いてある標識)に挟まれ、ありえんくらい血が出ました。2ミリくらいの深さあったし。痛ー。

11月16日

さて、今日は特に何もしたくなかった日なので何もしませんでした。じゃあ何を書こうかと迷うわけですが、何か書かなくてはいけないという気負いを持ってしてまで書くほどのものではないし、そんな苦し紛れなもんを読んでもらっても仕方がないか。

何か示唆的なものを書いてみようかとも一瞬思ったけど、一行書いて止めました。面白くないし。やはり性に合ってないんでしょうね。そういうの。日記なんて、僕が時々思ったりしたことを一方的にまくし立てて喋り逃げするようなものだし、それを読むほうもつまらなければワンクリックで全部消すことが出来ますよ。そんな不確定で不安定で不景気なものは、頭をひねってまで書くものではないかといえば、僕としてはせめて読んだ人が何となく知識を得たり考え方を分かってくれるだけでいいので、ちょっとだけでも読んでもらいたいと思うわけでああ、全然面白くねーやこれ

『シティ・オブ・ゴッド』は面白いです。もっと社会派なドキュメンタリータッチのものを想像していたら、以外にポップな感じで、むしろガイ・リッチーの『ロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキン・バレルズ』とかダニー・ボイルの『トレインスポッティング』に近いノリでした。

ブラジル、リオ・デ・ジャネイロのスラムを舞台に、子供たちがギャングの抗争に参加していく様子を描いていく映画ですが、基本はあくまでエンターテイメント。わが国の『バトル・ロワイヤル』のように、薄皮一枚すかして説教じみたメッセージが見え隠れするような野暮な作り方はせずに、あくまでスタイリッシュな映像と、時間軸と場面を縦横に行き来する編集、そしてイカレた登場人物たちの魅力で最後まで引っ張って行ってくれます。最後にはじわっと考えさせるものはありますが、あくまでクライム・サスペンスという立場を維持し続けた監督の手腕は凄いと思います。

やっとひとシーズン観終えたと思ったら、もう正月映画に向けて『マトリックス レボリューションズ』を筆頭に封切りが始まってますね。『BAYSIDE SHAKEDOWN2』こと『踊る大捜査線The Movie2 国際戦略版』の公開も決まったようで、スカイウォーカーサウンドによるサウンドリニューアルを始め、冒頭のヘリのシーンなど一部再編集も行われるそうです。あー、本音を言えば脚本書き直して欲しいんですが、まあ、せめてSATはもう少しマシに見えるようにして欲しいですな。しかし、「再編集で18分短縮」って…。よほどいらないカット入れてたのか?普通ならありえないッすよ?

「BAYSIDE SHAKEDOWN2」でググッたら、最近結婚した人の日記サイトが引っかかりました。26歳の男性ですが、ワイヤードでモザイクも何もなしの自分の結婚式の写真載せるとは勇敢ですな。おめでとうございます。

やっぱり映画のことを書いているときが一番楽しいです。クリエイティブとか思索的なことは他のみんなに任せて、もうしばらくは好き勝手なこと書いていこうかと思います。

11月15日

2日間続けて飲み会。しかも両日とも他人の家で寝てしまいました。うーん。申し訳ない。

今日は、大学の友人のヤスハラ氏に頼まれて、「みずまちプロジェクト」という団体のワークショップの記録撮影をしてきました。地域内の寂れた公園を再整備しようという趣旨で、本来なら意見の出し合いによって地域内を活性化していこう、というイベントだったのですが、結局来たのが子供が3人くらいだったため、当初予定していた焼き芋だけになりました。最初は純粋に撮影だけで参加していたのですが、気付いたら、なぜか焚き火の火付けの管理をしておりました。

僕は昔からキャンプなどで火を起こすのが何故か凄く好きで、いつも火付け当番などをやってました。火を起こす作業というのは、難しいようでいて極めてシンプルで、枝の組み方や風の通し方など、ある程度のルールさえ知っていれば、それほど苦労せずに火を起こすことが出来ます。逆に、ルールさえ守れば面白いように火を大きく出来るので、そればっかりに夢中になってしまいます。

スタッフの女の子のひとりも言っておりましたが、世にはこういう場で火を起こし始めると、それに夢中になって、鍋をかけたり芋を焼いたりするのをそっちのけで、ひたすら火種の拡大に夢中になる人種がいます。もはや何のために火をつけているのかすらわかんないですね。はい、僕です。すんません。撮影そっちのけで、目の色変えて焚き火してました。

暇な時間に(他人のカメラで)写真をちょこちょこ撮ってたら、後でそれを見た人たちが、やっぱアーティストは違うねーみたいなことを口々に言ってくれましたが、それは大間違い。アーティストってのはもっと自分を大事にする人々のことです。まかり間違っても昼飯や芋に釣られて仕事しに行ったりはしないでしょう。

それにしても、2日続けて飲みなのに1円も払っていません。というか物理的に無理だし。人の好意はありがたいけど、それにすがってばかりいたら駄目になりますね。誰とは言いませんがね。反省。

11月13日

映画を観ました。4本観ました。

11月12日

寒くて寒くて。もう。

先日の演劇の大装具のばらしを一日手伝っていました。釘が膝に刺さりました。痛ー。作業中、脇ではモダンダンスサークルがずっと練習していたんですが、その中の一人の女の子がありえないくらい短いスカートで、ずっとドキドキしてました。ヘタレなんで、そちらの方は見れませんでしたよ。僕は。

演劇を観に来てくださった皆さん本当にありがとうございました。よくよく考えたら、一般的に見たらあまり受けないタイプの脚本なので、演劇をあまり観ない方々にはちときつかったかも知れないです。笑わせるというよりは観客を煙に撒くという感じの脚本でしたね。これに懲りずにまた行ってあげてください。ああいう雰囲気のものばかりではないので。

というか、誘っておきながら当の自分がその場にいないというのは、よく考えれば相当に失礼なことでした。反省します。

さて、以前にも書きましたが、僕の制作意欲の起点というのは、自分が映画などを観たときの「これスゲー!」という感動から来ています。今回のフィルムもそう。音楽を提示されたときに、(あ、これなら前に見たアレみたいなものを作れる)というところから始まっています。そうやって映画や写真や色々なモノを観て、やりたいことのストックを溜めていき、それを拙いながらも作品上で試し、満足したりしなかったりしているわけです。そうなると、取り敢えず形として作品が出来上がってみると、ひとまずそういった発想のストックは減り、代わりにまた新しく見たものの影響をストックしていかなくてはなりません。とても節操がなくて、全然クリエイティブではなくて、周りの表現者の皆さんに対して本当に申し訳ない話ですが。

そういうわけで、ひとつの作品が終わると新しい映画を観たくて観たくてたまらなくなります。ものすごく映画が観たいです。何でもいいから、「この撮り方は凄い」とか「こんな風な映像を作ってみたい」という衝撃が欲しいです。早く僕にインスピレーションとかいう奴をください。

ここまで読み返してみたけれど、今日の日記は支離滅裂で何が言いたいのかよく分かりませんね。自分のやってることのネタバラシをしてどうするんだ。

11月11日

最近どこかへ出かけるとなるといつも雨。僕の雨男もここまで来ると、ある種神の領域ですな。

さて、今日はゼミの友人たちと卒論用の資料を探しに、「日本で最も悪い奴らが集まる場所」東京は永田町まで行ってまいりました。そこには国会図書館という日本で最もでかい図書館がありまして、そこへ行けば刊行されたものは何でも手に入るというすごい館です。エロ本とかまで置いてあるかどうかは知りませんが。

警備も厳重で、傘立てには番号付の鍵がかかっており、手荷物はすべてロッカーへ。必要なものはスケスケのビニール手持ち袋に入れて、それら鍵類の番号や住所氏名電話番号まで記入する入館申請書なるものまで書かなくてはなりません。出入り口には微動だにしない警備員と3人体制の係員が待ちうけ、とても近所のお年寄りや子供たちが一時の休息の場に出来るような雰囲気ではありません。

中に入るとちょうど昼時、館内には喫茶店や食堂、喫煙室、お土産販売所、地階にはなんと美容室と床屋まで揃っており、資料を探しながら視界にかかる髪の毛が気になったときには、すぐさまその場で坊主に出来るほどのサービスッぷりです。

で、腹が減ったので喫茶店で520円のカレーと340円のラテを注文。もっとべらぼうに高いかと思っていましたが、案外普通。その後存在を知った食堂では味噌汁付のカツカレーが420円で売られており、一同しくじったことを知りました。

その後、皆で喫煙室に行って一服。そろそろ帰ろうかという雰囲気に。

ここは完全閉架で、読みたい資料はPCなどの資料検索を使って調べ、いちいち申請書に記入してカウンターに提出、15分〜30分待ちの末ようやく出てきた本は閲覧室で読み、欲しい部分をリストアップしてまた申請書に記入、コピー1枚24円というボッタクリのような金額を払ってカウンターに提出、再び15分待ちの末ようやく手に入るという国会並みのややこしい手順を踏まなくてはなりません。

そうやって手に入れた資料を読んで分かったのは、使えそうな資料全然ないから卒論テーマ変えないと駄目だということでしたとさ。_| ̄|○

暗くなり始めた永田町を、国会議事堂を一周しながら帰りました。途中で柱に「北朝鮮を支援する国逆、社民党爆砕!」云々というアジびらが張ってあって皆で笑いました。そんなたか子先生も見事爆砕。社民党本部には、それをひと目見んとする民放各社の中継車がずらりと並んでたり。

皆がせきたてるので、議事堂の柵の間から中に押し入ろうとするひとの真似をしていたら、危うく警備員の皆さんのお世話になりかけました。まるで田舎もんの修学旅行生のようですな。当たらずも遠からずですがね。

本日の公演。映像の評価はかなり好評。みんなありがとう。でもひとりだけ「悪い」に付けた人がいました。覚えてろよ!

11月10日

さて、今日は演劇当日ということで、来てくださった皆さんありがとうございました。来てくれなかった皆さん明日もあります。

とりあえず、完成度云々は置くとして、それなりに人の入りもあり、評価も上々だったので良かったと思います。僕も全体を通して観るのは今日が初めてなのですが、今までに見なかった感じの話や舞台装置なんで、結構楽しめました。映像ブースが客席のど真ん中なのでなんだか晒されているような気分でしたが。

ストーリーは、高校時代の友人同士の3人が再会し、そのうちのひとりが「自分は南朝方の天皇である」という妄想に取り付かれ、精神科医とオカマになった残りの2人が、看病していくうちに誰が正常で誰が異常なのかわからなくなっていく、というもの。静かなのに奇妙に陽気で、それなのにアンダーという躁鬱を繰り返しているような感じ。劇中での曲の中に、僕の持っていった『World's end GirlFriend』が使われていますが、まさにそんな感じのダークで陽気で物悲しいノリで、個人的には面白かったです。

映像の方の評価も割りに好評で、個人的に10点中6,8点てとこでしょうか。あまり本編に絡めなかったのが−2点、映像に「悪い」という評価が2人いたのが−1点、スクリーンのしわやら映像が暗かったというのが−0,2点。後者はまあ仕方がないとして、もっと本編中に映像を生かせるところが多かったのが少し残念。しかし、あのスケジュールの中ではまあよくやったほうだと思います。

「格好よかった」とか「ショートフィルムみたいだった」という嬉しい意見がある反面、何も書かずにただ「悪い」と付けた奴、覚えておれ!必ずいつかギャフンと言わせてやります。

演劇の仕事ももう5、6作目になりますが、やるたびに新しい発見や新しい方法論を獲得できるので、何気に僕の中では結構重要な位置を占めています。自主映画なんてのは結局のところ自己満足に終始するものなんですが、こういう仕事で、親しい仲とはいえクライアントがいて、オーダーがあって、その中でいかに自分の色を出していけるかというのはとても勉強になります。これは決して独りよがりでは出来ないものだし、ディスカッションを繰り返してものを完成させていくというのは、自己満足の領域から一歩抜け出していることに他ならないわけで。誰かに必要とされて何かを作るというのは誇りに思えることです。

明日は卒論の資料集めに上京するので僕は行けないのですが、もしよろしければ観に来てください。そして映像「良い」に丸を付けてください

11月9日

前日まで徹夜で働いていたせいで、今日は昼過ぎまで寝てしまいました。

反動でなんもやる気おきません。ダリー。

昨日の日記も前半はハイなのに後半はダルくて何か投げやりですね。

本屋に行ったら、飯田譲治の『アナザヘヴン2』が売ってました。前作のおかげでカルボナーラとクリームシチューが苦手になったのに、親父さんが実家で覚えたてのクリームシチューを山ほど食わせてくれたのは記憶に新しいところです。

映画版と原作がそこそこ面白かったのに対して、ドラマ版の『エクリプス』は終わりに近づけば近づくほど破綻していったので、ドラマを下敷きにしているこの『2』がどんな風に読ませてくれるのか興味があるところです。しかし全4巻完結とは。

この作品が映像化された時期は、メディアミックスという現象の全盛期だったように記憶していますが、今ではほとんど使われていませんね、この言葉。メディアミックスした良作ってあまりないですし。企業の「売れればいい」っていう魂胆が見え隠れしててあまり好きじゃなかったなあ。

ただ、今では言葉が使われなくなっただけで、むしろ映画の原作が小説なんていうのは今ではざら。メディアミックスと前後してオリジナルの良作が生まれなくなってきたのって、偶然じゃないと思います。どちらにせよ、単体でものを作る力が失われつつあるってのは、文化的な斜陽期であるということに他ならないと思うのですが。まあいいや。

ひと段落着いたら、残った素材で軽くPVでも作ってみようかと考えてます。色々やりたいことはあるんですがね。

明日はいよいよ演劇本番。何故か制作した僕が機材操作です。もっとビジネスライクに仕事したいなあ…。

11月8日

完成━━━━ヽ(゚Д゚ )ノ━━━━!!!!

自分で言うのもなんですが、エライもんを作ってしまいました。ハッキリ言って、映画を含めて今まで作ってきた中でも一、二を争う出来です。最初はどうなるかと思ってましたが、演出家のオーダー、作品イメージとのシンクロ、新しい映像表現、ぼくがやりたかったこと、すべて入ってます。

今回も編集を手伝ってくれたのはhidoo氏。遅くまで手伝ってくれて本当にありがとう。というか、今回の映像が凄くなった過程はすべて彼の手によるものだったり。

制作した映像は2種類。劇の最初に入るオープニング映像と序盤で挿入されるアバンタイトル映像。前者は『綺麗』みたいなスローでノスタルジックな感じ、後者は夜の都市の日常風景をつないだ感じで。どちらもよく出来たと思います。「青春みたいな感じで」という演出家のオーダーにもちゃんと答えたし。あとは観客の感想待ちです。今回は無視されてないといいなあ…。

今回は主にフィルム効果、フラッシュ効果、色調補正なんかを使いました。なので前にあげた映像ともかなり違った感じになっています。設営のときにプロジェクターで映したら全然分からなくなっていましたが…。

完成したのは午前3時くらいだったのですが、来るというので演出家と舞台監督を呼んで0号試写。その後寝ようかと思ったら、「人手が足りないから朝一で手伝え」と仰る。そのまま連れて行かれて、音響ブースの設置とかやらされました。プロジェクター設置とかスクリーン設置とかやってたら、結局開放されたのが午後10時。死にました。

11月6日

現在編集中。眠い。

ラッキーストライクの1916年復刻版が出たらしい。パッケージ、中身ともに当時を再現しているらしい。グリーン地に赤丸のデザインがレトロな感じでなかなかかっこいいです。演出家が持っていたので1本もらいました。今のものより若干軽めな印象。美味い。今はキャスターをメインで吸ってますが、吸い始めの頃はずっとラッキーでした。ラッキーは300円な上になかなか売ってない。時々金があるときは吸ってますが。

つうわけで、僕の映像をフィーチャーした、演劇ユニット「インベストメント☆スーパースター」act.1『トランス』、11月10日11日18時より。近くの方は是非観に行ってあげて下さい。

11月5日

今日辺りから編集を始めようかと思っていたのですが、ひどい雨が降り始めたので面倒くさくなってやめました。寒いし。

自宅PCで出来ないこともないのですが、Premiereは高スペックが要求されるためか、主に書き出しの面で非常に面倒を起こすので、個人的には部室に鎮座しているカノープスのEZDVを愛用しています。色調補正や画像加工などは使えないものの、このEZDVのいいところはシステムが極めてアナログというか、分かりやすいところ。何故不具合が起きたのか、何故上手くいかないのかというところを人間様が把握できるところです。システムが高度になるほど自分が何をやっているのか掴めなくなります。まあ、ひとえに勉強不足ということもあるんですがね。

とにかく、色々出来なくて不便なこともありますが、そこはそれ、出来の悪い息子を持った親の気持ちというか。割と根気と愛情と応用で何とかなるもんです。最初期から使っていたソフトなので愛着もありますしね。最後に使えるのはやっぱりシンプルなものだと思います。

しかし、このパソコンが置いてある部室というのが、山の中のプレハブ小屋みたいなところで。テレビもネットもなく、周りに誰もいない廃屋みたいなところで一人で編集しなけりゃならんのです。そのせいで後輩たちには非常に受けが悪く、結局使っているのは僕一人。慣れればこれほど使いやすいソフトもないと思うんですがね。みんなもっと苦労を知らなくちゃいかんぜ!

この機材云々以前の精神的な苦行を乗り越えなければ編集に行けないわけで。今日はそんな元気が残ってないわけで。明日からにしよう!

   

というわけで、画像の一部を公開。『綺麗』に似てる!?それは言わない約束だ!

11月4日

ここ数日で爆発的にCDの数が増えました。多分20枚くらい。洋楽愛好サークルの中古ブースで購入したり、そのサークルの方にもらったり、自分で新しく買ったり。最近では、Buffalo Daughterという人やboards of canadaという人がいい感じです。あと、上田に行ったときに発見したcalmのSPが激しく良いです。お金はどんどんなくなってゆきます。

昨日辺りから家の前で工事が始まりました。ひたすらドリルでアスファルトを削っています。おかげでアパートの部屋は始終小刻みに揺れ、毎朝悪夢を見ます。昨日は、少年犯罪者が学校の教室で新興宗教の信者の頭に巨大なドリルでひたすら穴を開け続ける夢で目が覚めました。今日は真夜中に金縛りになって、何者かに頭をつかまれる夢(?)を見ました。疲れてるんでしょうか?

こうやって夢日記を付け続けていると、発狂するらしい。

11月3日

日帰りで長野は上田まで行ってきました。上田は3回目、途中通りがかる清里にいたっては4回目です。実家に帰るより短いスパンで行ってます。

今回は友人ヤスハラの帰省兼調査に同行して、主に映像の素材採集です。本当は東京のビル街に行きたかったんですが、もうお金がないッス。

上田駅で調査に来た教育学の教授夫妻を乗せて、近くの神社へ。大戦中、学校で天皇のご真影やら教育勅語が収められていた奉安殿が移築されているということで、史学専攻の僕としてもなかなか面白い調査でした。

教授に昼飯に蕎麦を奢ってもらいました。僕は何もしてませんがね。蕎麦が美味いのはわかったけど、なぜ長野の蕎麦屋は山葵をないがしろにするのか。何処に行っても粉山葵。もったいない。

夕方から長野駅周辺でひたすらカメラを回しました。狙っていたのとはだいぶ違ったけど、違う意味でいい画が取れました。まあ、何とか目処が立ったので、早いとこ仕上げてしまおうと思います。

クエンティン・タランtィーノ/『キル・ビル』。久しぶりの映画館。小さくてもやはり、いい音響とでかいスクリーンの魅力はたまらないです。で、映画の内容。馬鹿でした。前評判どおりの馬鹿ッぷり。タランティーノはどうしちゃったんだろう。『レザボア〜』や『パルプ〜』のときは、ぶっ飛んでても一応役者は真面目にやってたのに、今回は皆でやれば怖くないって感じでした。いいなあ。現場面白そう。栗山千秋は評判どおりかわいかったです。が、自分の中では何気に出演していた田中要次にすべて持っていかれました。田中要次がハリウッドデビュー!ルーシー・リューが子分を引き連れて歩いているシーンで、ピントが合っていないながらも後ろで存在をアピール。酒盛りをやっているときもアピール。ユマ・サーマンに一撃で斬られるときもアピール、アピール!スゲー!

ところで、彼のプロフィールの中にあった行定勲監督『プレシャス・メモリー/横山智佐』って何ですかね…?

あと、一番驚いたのは梶芽衣子ではなく、ユマ・サーマンがソニー千葉の寿司屋で刀を眺めるシーンに使われていた曲。あれって確か『リリイ・シュシュ』の曲じゃないですか?ハミング曲だったんですが、凄く聞き覚えが。もし本当なら、タランティーノはある意味真の映画狂ですわ。誰か気付いた人教えてください。というかもう一度観て確かめたい。

11月2日

徹夜明けで帰ってきたら、宅配便の不在通知が来ていたため配送会社に電話。午前中に届けるということだったので、そのまま寝ずに待つことに。ネットなんかで気を紛らわせていたけれど、結局11時くらいにダウン。ちょっと横になったら、気が付いたら12時半でした。郵便受けには2枚目の不在通知書。撮影があったため、2時くらいまでに何とか…と無理を言ったら、案の定、次は夜に、と。

ところが、この配達の人がとてもいい人で、すでに何度かアマゾンの配達でお世話になっている人なのですが、なんと1時過ぎくらいに急ぎで持ってきていただけました。連絡しておいて勝手に寝てしまった僕が全面的に悪いのですが、懇切丁寧に応対してくれました。あー…申し訳ねぇ。友人の知り合いは、配達時にいなかったというだけで凄い嫌味を言われてなおかつ怒られたらしいので、うちの管轄で来てくれている人は本当にいい人だと、つくづく申し訳なくなりました。本当にありがとうございます。とかこの場で言ってみたり。

で、届いたのは『BLAME!』の画集とDVD。…あー…なんか本当に申し訳なくなります。DVDは行きがけに3話まで鑑賞。短いながらよく出来てます。ちょっと画が綺麗過ぎる気もしますが、クオリティは高いし、世界観をよく表してるんじゃないでしょうか。残りの半分も観たいのですが、まずは自分の映像を完成させないと。

画集の方ですが、この人の作品は漫画でも画集でもあんまり変わりませんな。むしろ、漫画もほとんどが一枚絵みたいな感じなんで、画集として色が付いてビシッと決まったものはよく映えます。こういう混沌とした世界観は本当に好きです。一枚画をよく見てみると、本当に細部まで描き込まれていて、ホント飽きません。数少ない廃墟漫画。ひとりのキャラクターを描けるよりも、こういう背景や状況まで含めて一枚の画の世界観を完成できる人ってのは、本当に上手い人だと思います。

『BLAME!』以外に入っていた『X-MEN』のウルヴァリンの絵や、『ブレイド2』のギレルモ・デル・トロ監督の新作のイメージボードを見ていると、やはり二瓶氏は洋モノの影響を受けているんだと感じます。ゼミの教授には否定されたけど、本人も言ってるんだから間違いない。

その後、自分の世界を作るための撮影。出演者の3人には嫌々ながらも学ランとセーラー服を着用してもらい、収穫後の田んぼの中を借りて撮影。ほぼイメージどおりに撮れたけど、よく見たらまんま『リリイ・シュシュのすべて』みたいな感じでした。まあいいや。カッコイイし。

その後、学園祭に行って出演者の一人と友人とちびちび飲み。楽しく飲むのもいいけれど、こうやってこじんまりと飲むのも楽しい。途中で同じ卓に来た演出家の彼女の女の子に劇中音楽のことで2、3聞いたら、なんだかそっけない返事をされた。あんまり色々言い過ぎて嫌われたかな。翌日は朝から旅行です。

11月1日

2日間も日記を休んでしまいました。すいません。

近隣の皆さんはご存知かと思いますが、昨日からうちの大学の学園祭でした。うちの映画サークルも、自主映画上映会を昨日と今日の2日間開きまして、なんだか非常に疲れました。30日はバイトが終わった後、上映予定の『綺麗』と『yuyake』のテープを渡し、ついでに準備を手伝ってきました。肝心の会場設営は割と早く終わったのですが、その後、後輩の作品の映画作品のテープの書出しがトラブッてhidoo氏が奮闘したり、彼と一緒に徹夜でパンフの表紙を制作したりして、結局一睡も出来ずじまい。昨日の31日は上映会初日、直前までパンフやアンケートの印刷、折込なんかをやっていました。客の入りは、初日ということもあってやや少なめ。個人的には、せめて2日間で100人は来場していただきたかったのですが、結局最終的には60人弱ほどにとどまりました。まあ、こんなもんか。人が少ない割には奮闘した方だと思います。

その後、打ち上げで学内の居酒屋で呑みました、が、いい加減寝てなかったので、ふっと意識が飛ぶことが数度。解散した後PCは一応起動したのですが、気が付くと電源が休止モードになってたりしたので、そのまま寝ました。

後輩の映画の感想。kt氏のコント映画『作』。自分の出ているところは苦笑いにならざるを得ませんでしたが、純粋にすごく面白いエンターテイメントだと思います。メッセージ無し、脚本無し、節操無し、と。それでも見ず知らずの素人を爆笑させられるのだから、その辺のつまらない日常を描いた映画なんかより、全然すごいと思います。彼は『綺麗』の原作としてもお世話になりましたが、やっぱ引き出しの多い人ってのはスゲェ!と思いました。

もう一本の『kurukuru』。こちらは完成までその全貌が厚いベールに囲まれていて、何となく自主制作でいかにもな題名と断片的に聞こえてくるストーリーで、一体どうなるかと思っていたのですが、かなり面白く出来ていました。音楽の入れ方も上手いし、映像のカッティングもエッジが効いてる。なにより、普段割と何を考えてるのか分かりにくい彼の脳の中を覗いた感じで楽しかったです。結果的には、彼が何を考えているのか、あまりよく分かりませんでしたが。何はともあれ、二人ともお疲れ様でした。

というわけで、今日は完全に後輩に任せて(4年が手伝ってるのもおかしな話ですが)、洋楽サークルでひたすら試聴してCDを買い込んだり、写真展を見に行ったりしてました。ステージでレディへを歌ってるバンドがいて、ちょっと嬉しかった。

そんな中でも結構色々あったようですが、とりあえず無事終了。その後飲み屋で打ち上げ、部室で二次会と続いて帰ってきたのは6時半くらいでした。眠い。非常に眠いです。ヒドイ雑な日記ですが、ご勘弁。