LIFE LIKE BLUE

Diary Log-2003-12

12月30日

年末だというのに、来年に色々残し過ぎ。

『明日出来ることを今日するな』の格言の元、常にいっぱいいっぱいでやってきた僕の人生ですが、重大事項や心配事を来年に残したまま年を越すのはあまり良い気分ではありません。まあいいや。なんとかなるだろ。

昨日の日記で書いた、来年の角川映画。読み返してみたら、『戦国自衛隊』の原作が福井晴敏氏になってる!これは一体!?映画公開にあわせて本を出すということですか!?しかも戦国自衛隊!?何だかもう訳わかんないです。

『Cowboy bebop』の渡辺信一郎監督の新作『サムライ・チャンプルー』。最初はどんなもんかと思ってましたが、段々面白そうに見えてきた。渡辺氏の演出は動画を見てなんぼなんで、とりあえず公開されるまでは待ち。

そして来年からは、以前映画館のトークショーで監督の神山氏が言っていた通り、『攻殻機動隊 SAC』が日テレで地上波放送開始。危ねー。2巻で買い止めしておいてよかった…。律儀に買い続けたファンはどう思ってんだろ?あと、ゲーム版も出るらしい。バトーかっけー。

映画『イノセンス』の前売り券。フィギアやDVDはともかくホームプロジェクター付で16,5000円というのは…。もうどっちがおまけだか分かりませんな。

しかも1月はBS-2でヒッチコック特集です。楽しみだなあ。でも多分見てる暇はないんだろうなあ…。

というわけで、明日実家に帰ります。2日には帰ってくる予定ですが、卒論が激ヤバなので更新していけるかは分かりません。多分現実逃避のために何かしらは書いていくとは思いますが。実家では猫と遊びます。たくさん遊びます。猫と年越します。あー、早く猫に会いたい…。

では、良いお年を。

12月29日

何故でしょう。特に何をしたわけでもないのにやたらダルイ…。

あの平成版ガメラに続編が出るらしい。題して『ガメラ4』。…。いや、林家しん平版ではないですよ?どうやらスタッフもキャストも一新して娯楽大作に仕上げるらしいです。樋口真嗣は『ローレライ』にかかりっきりだろうから、CG面では非常に心配。

しかし、角川は来年以降10億円クラスの大作の製作がやたらと控えてます。大丈夫なのか…?戦国自衛隊はちょっと面白そうだが。

TVで『踊る大捜査線 歳末警戒sp』をやってました。うーん。やっぱ面白いわ。今見ても全く違和感感じないし。改めてちゃんと見てみると、シナリオもよく出来てます。織田裕二が部署をたらいまわしにされるのと事件の進行が、実に違和感なく繋がっていきます。出来過ぎと言ってしまえばそれまでですが、それを観客に感じさせないのはやはり演出とシナリオとキャラクターがちゃんと立っているからですね。それだけに『2』は実に惜しい。2作目監督が陥りやすい、それまでの作品に悪い意味で縛られてしまうという状態でした。それも、本来だったらこだわるべき所(犯人の行動理念やリアリティ)を『踊る〜』だから…と蔑ろにして、どうでもいいところ(マスコットキャラクターやファングッズ)に異様に力を入れるという、悪循環。実にもったいない…。それだけに、純粋に面白さを追求していたこの頃が一番面白かったような気がします。

その後続けて『映像の世紀』。ベトナム戦争。前々から思ってたのですが、所々に挿入されるアイキャッチやオープニングはもう少し何とかならないものか。スタイリッシュにしようとして失敗してるというか、当時のフィルムとデジタル加工の差が激しくて、ちょっと萎えます。サイモン・テイラーの手がけた『ジャッカル』のオープニングを見習って欲しい。

あと、何かマッチとか使ったIQクイズみたいな番組をやっていたのですが、ひとつの問題が終わると出演者が透明な筒にカラーボールを入れて、「スッキリ!スッキリ!」という声が出るという…。狙っているのか本当にオリジナルだと思っているのか視聴者は気がつかないと思っているのか。パクリは別に嫌いじゃないけど、せめて本家を超えるようなアイディアは無いのか…?

こんなに長い時間TV観たのは久しぶりだなあ…。

12月28日

今日も朝から元気に勉強でした…。もう疲れたよ。

本日は友人の残月号に乗って、はるばる1時間半ほど離れた県立図書館へ。あーもっと早く来るべきだった。国会図書館で30分待ちの受け取りと40分待ちの複写でようやく手に入れた統計書が山のように。見放題。国会図書館の半額でコピーし放題。地域ネタをやるなら地域をおろそかにしてはいけません。反省。長年追い求めていた山梨染工会社(株)のデータもかなり見つけることが出来ました。永田町での小躍りが阿呆みたい。さてこれからガンガン通うぞーと思ったら明日から休館でした。当たり前ですね。次の開館日は僕の誕生日です。よーし、がんばるぞー…。…。

昼飯に入った図書館近くのステーキ屋でずっとMr.BIGの曲が流れてました。Mr.BIG!懐かしいなあ。中学の時の友人がテープを貸してくれて、高校に入るまでずっと聴いてました。いわば僕の洋楽の原体験です。懐かしかったので、本棚の中で埃を被っていたベストアルバムを聴き直してしまいましたが、今聴いても本当に良い曲ばかりです。「テイク・カヴァー」はカッコイイし、「ジャスト・テイク・マイ・ハート」は泣けるし、「トゥ・ビー・ウィズ・ユー」はついつい口ずさんでしまう。聴いてるとまだ阿呆だった頃(今もそう変わらないけど)の自分を思い出して何だか不思議な気分です。音楽って奴は、他のどんな媒体よりも純粋に当時のことを思い出させてくれます。月並みな話だけど。

あの頃は唄の意味なんて知らなかったし、今でもそうだ。英語もろくに聞き取れない厨房だったけど、ただ、それがスゲェっていうことだけは確かだったし。聞きたいように聴けばいい。そういうもんだと思っているし、それが今映画を作る力にもなっています。

以降、映画のサントラとともに育ち、ヴァン・ヘイレンとかグー・グー・ドールズとか、そういったサントラによく参加する連中と過ごしました。一緒に出てきた、当時買った『ミッションインポッシブル』のサントラのラインナップを見返してみると、マッシヴ・アタックにパルプにビョークにクランベリーズと大御所ばかり。マッシヴ・アタックなんてキモイ声だなあとしか思わなかったのに。

12月27日

んん。あー。はい。起きたら暗くなってました。もうどうしようもないですヤバイです。

最近コンビニの製造プランに作為を感じます。150円の特製豚まんを結構気にいていたのですが、出た当初はありえんくらい具が入っていてぎっしりって感じだったんですが、最近はやけに空洞化が進んでます。皮を食っても肉に届かないのです。空気と具の割合が一対一くらいになりつつあります。150円分の価値など無いです。これはいったいどういうこと!?最初のうちは良い顔しておいて、食らいついてきたら質を落としていこうってことか!?まるで白い粉を売る人みたいなやりくちではないですか!

…でも次は当たりが出ることを祈ってついつい買ってしまうんですが。

明日は県立図書館に行ってきます。

12月26日

ノートン先生がウイルスをキャッチしてくれて本当にありがとうございます(© kt )。

でもちょっと怖くなったし、もう年の瀬なので、データのバックアップとHDDの整理をしました。そしたら予想以上に大変で、ようやく今8割くらい終了。もう朝の7時ですよ。

僕は根がセコイのか、なかなか物が捨てられない性分でして、片付け始めると、「これはいつか必要になるかもしれない」とか「これはとっておいてやろう」とか思い始めて結局あんまり減らなかったり、そのくせ思い切ってばさーと捨てたものの中に後々必要になるものがあったりと、何というか、つまり要領が悪いのです。

今回はメモリの容量も厳しかったし、あまり時間もかけたくないので、今まで集めた写真や画像をきりきりとCD−Rに収めていったわけですが、なんかすっきりしてしまうと妙に物悲しいというか。どうでもいいけど。

昨日の夜。金はあまり無いけど、明日帰省してしまう無学氏とヤスハラ氏と3人で最後の晩餐へ。近くの中華料理屋でさんざっぱら食ってひとり1700円。あまり知られてないけど美味い店です。力也のサインもあるし。今年最後の贅沢でした。

荒木飛呂彦先生の新作『スティール・ボール・ラン』。…ジョジョじゃないのか。いつも途中で話がわからなくなるけど、今度は最後まで読めるといいなあ。

何か寒いと思ったら、外は粉雪が積もってます。晴れてるけど風がめちゃめちゃ強くて、吹き上がった粉雪がダイヤモンドダストになってます。スゲー。けどもうじき灯油がなくなります。そしたら凍死確実ですな。

12月25日

おはようございます。どうでもいいけどクリスマスは今日だよ?皆勘違いしてねーか?

さてさて。今日は国会図書館に行ってきますのはいいけど、よく考えたらクリスマスに国政の中枢へ赴くのって、昨今の政治的事情を考えたら自殺行為なような気がしてきました。

無事に帰ってこの日記の続きを書けるといいなあ…。

無事に帰ってこられましたよ。奴らも根性なしだなあ!何故ベストを尽くさないッ!?

まあ観てなかったわけですが。

それにしても疲れた。もういいや。無理だよ。でも、ようやく僅かながら研究関連の資料を見つけて、ちょっと小躍り。これだけじゃ書けないけど。

国会図書館で角砂糖を買いました。

ストレスの反動からか、終電ギリギリまで色々買ってしまいました。

SFマガジン。日本SF大賞受賞ということで、冲方丁著『マルドゥック・スクランブル"-200"』が載ってました。本編の過去を舞台にしたサイドストーリー。本編は3巻にも及ぶ大長編だったので、果たして短編でその本質が発揮できているかどうかということが心配でしたが、見事に大当たり。文庫一冊にも満たない長さながら、思わず唸るほどの完成度。やっぱこの人スゲェわ。本作の前に、同じくサイドストーリーの同"104"も書いていたらしいので、探してみよう。

SILENT POETS/『BEST OF SILENT POETS RARE AND CLASSICS 92-02 "A ONCE IN A LIFETIME OPPOTUNITY"』。タイトル長すぎ。初めて買う盤がベスト版というのもどうかと思いますが、知ってる曲がいくつか入っていたので手堅く購入。普通のエレクトロニカかと思っていたら、結構いろんな感じの曲が入っていて意外。

CALM/『Ensemble Ancient』。LP盤。名曲『Light Years』のリミックスがメイン。ずっとアナログ盤で聴きたいと思っていたので、即時購入。やっぱりレコードだと音の質が全然違います。レコードを聴くようになって一番驚いたのは、音の深さ。特に高音が非常に綺麗に。低音も柔らかく。一度聴くとCDの音が非常に硬く聴こえてしまいます。これまでアナログ盤を買い漁る人の気持ちが分からなかったのですが、最近は、やっぱり好きな音楽のレコードは探してでも聴きたい、という気持ちが分かるようになりました。

gloam・ing -《詩》 黄昏,薄暮

sign - 1 (数学・音楽などの)符号,記号. 2a 信号,合図; 手まね,身ぶり. 3a 標識,標示,掲示.b 看板 4a あらわれ,兆候,前兆. 〔of〕.b +that〈…という〉あらわれ,兆候. 5 [通例否定文で] あと,痕跡(こんせき) 〔of〕. 6 【聖】 神力[神威]のしるし,お告げ,奇跡.

12月24日

劇団まつゆきの公演『半神』を鑑賞。面白かった。マジで面白かった。というかちょっと泣いた。

モノをつくる人間が、他者の面白いものを観たときの感情というのは、感激と嫉妬と恐怖です。面白いものに出会えた感激と、それを自分以外の人間がやってのけたという嫉妬と、自分が同じように何かをつくったときに、これほどまで観た人間を感激させられるか、という恐怖。久々にそういうのを感じました。畜生悔しいなあ。演劇の、あの「場」の力は映画で為し得るにはあまりにも難しい。

ストーリーは萩尾望都なので当然面白かったのですが、役者の完成度や全体的な「場」の雰囲気というのも、かなり洗練されてました。まあ、冒頭のメタ的な部分とか、これはいかがなものかと思ったところは無きにしも非ずですが、とにかく、そういう点を差し引いても、話の世界観を構成する核となるべき全体的な雰囲気を作り出すことに成功してました。特に、トリックスター、痴呆老人、天才老人、演出家と、様々な顔をひとつの舞台でやってのけた男爵氏の演技には脱帽。

ちと誉めすぎなような気もしてきたけれど、実際に、見終わった直後には観て良かったという気持ちが確かに残りました。これこそが立派なエンターテイメントという奴です。こう言ってしまってはなんですが、以前僕が映像を手がけた舞台『トランス』のときにも、演出陣はエンターテイメントをやりたい、という意思の元でやっていたのですが、むしろ彼らの場合は演出側の感性や意識が先行してしまって、それが時に観客にとっては重くなってしまった、という印象がありました。良いものを作る代わりに、観る側にもそれなりのレベルを要求する、という。僕はそれをエンターテイメントだとは思いません。「すごい演劇」を作りたいのならば、それでもいいと思います。しかし、「面白い演劇」を作りたいのならば、それだけでは足りない。観ているときに、周りの人間が泣き、僕も泣きそうになったというその事実のみが、それが「エンターテイメント」であった、という絶対的な証拠に他ならないわけで。面白いか否かは常に作る側の外側=観客にある。「エンターテイメントをやりたい」のなら、それだけの覚悟が必要だということを、改めて考えさせられました。

まあ、観に行ってもたかが2時間そこそこ。得るものこそあれ、無くすのは120分という時間だけ。行くのを渋っていた僕の周りの連中にも、時間があれば観に行ってもらいたいとか思うわけで。

12月23日

『LASTEXILE』6巻。今回の表紙はアレックス・ロウとヴィンセントがすれ違っている場面。相変わらず村田蓮爾の描く侠はかっこいいなあ。

写真家・中平卓馬曰く、「最近はデジカメというものが流行っているようですけど、ありゃ写真家の使うもんじゃないね」…しょうがないじゃない。デジタルでさえ苦労してるのに、フィルムなんてとてもとても。別に僕らは写真家じゃないしね。でも、なんか悔しい。

中平さんは、森山大道らとともに60年代後半から70年代にかけて、「アレ、ブレ、ボケ」といった技法によって写真界のトップを走った人間。当時はかなりアヴァンギャルドな性格だったらしいが、77年に病に倒れた後、何と記憶を失ってしまう。それ以降の中平さんは、写真で見るとおりのなんだかまっすぐでさっぱりした感じになり、作品も当時とは全く違う、純粋な視点でゆっくり見つめたようなやさしい写真になった。

斬新な手法の写真界のトップから一気に優しげでウィットなおじいさんに。すごい人生です。ある種「侠」です。人間が一度の人生でひとつの人生しか選択できないのに対して、中平さんはふたつの人生を手に入れた。スゲェなあ。

中平さんの人生はいいとして、それでは僕らの撮っているものは何だろう。どこまでが写真で、どこまでが写真でないのか。僕の作ったものは、それにさらに加工までしてあるし。取り戻せない一瞬を焼き付ける作業が写真なら、その場で消せて、なおかつ好きなように弄繰り回せるデジタルは写真とはいえないかもしれない。「elliot」は現実には存在しない風景だし、「leaves」は葉っぱだけど葉っぱじゃない。

画像を改変して作品を作るというのは今では一般的だし、僕もそれを間違っているとは思わない。ただ、これらを作っているときに中平さんの言葉を思い出して、なんだか色々と考えてしまったという、それだけのことです。

12月22日

どうも最近文章を疎かにしがちで。無意識のうちで論文的なものを避けてるのかもしれないですな。はあ…。

今日は後輩ktのうちで鍋をやりました。思い立ってから2時間後には,、もうすでに鍋を囲んでいたんだからすごい。こういうときにばかり行動力を発揮してもしょうがないですね。キムチ鍋だったのですが、インスタントラーメンと餅が思った以上に合いました。まあこれも4年ほど前から保存しておるものなので、後でどうなっても知りませんが。何かうちはこんな食材ばかりですな。

北村龍平監督の『VERSUS』を観ました。こういってはなんですが、個人的には北村龍平という人物は、何かチンピラみたいで怖いのであまり好きではないのですが、アクションの演出は噂どおり邦画の中ではずば抜けて上手い。邦画のアクションが何故下手なのかといえば、ひとえにカメラワークにあるのではないかと思います。

ハリウッドと邦画を比べてみると、カメラの動き自体がそもそも違います。邦画が、固定を基本に、カメラの動きはPAN(要するにカメラ自体を移動するのではなく、固定したカメラを左右に振ること)が主な動作を捉えるのに対し、ハリウッドのカメラワークはレールやステディカム(持って走ったりしてもあまりぶれないカメラ)によって、移動しながら動作を追うのが基本になってきます。

この差というのは非常にでかく、後者はカメラが捉える範囲に幅が出来て、なおかつ踊っているようにテンポを作れるので、激しい動きを捉えるときにスムーズに観客の目に入りやすくなるのです。何が起きてるのかよく分かりにくいけど。邦画というのは、どちらかというと、1カットに込められた細かな演技などを重視するので、基本的な撮り方は平面的な静を基調としたものになります。そういった方法論で行くと、動きのリズムが生まれにくく、カットの継ぎ目などが目立ってしまうということです。

じゃあダラダラと手持ちを長回ししていればいいかというと、これは余計な部分が多いし、斬り合っている時などは特に余計な動作によってテンポが損なわれてしまいます。時代劇の殺陣などは、それを斬り合いのタイミングや役者の動き方によってそれをカバーしていますが、そうしたアクションを持続させるためには編集によってテンポを作り出すわけです。基本的に役者などが動いているカットをつなぐときは、動いているカット同士をつないでいく方がすんなり見られます。刀を抜く動作ひとつでも、手をかける、抜き放つ、構えるといった動作一つ一つを動的につないでいくことによって、場のテンポを作っていくわけです。こうしたタイミングなどは、カメラマンや監督の勉強や感覚などに大きく左右されるわけで、アクションやカーチェイスの才能がある人というのは、こうしたリズム感が強い人というわけですな。近年のハリウッドアクション映画の監督で、MTVなどのPV系出身者が多いのは、こうしたリズムを音楽によって身につけているからだといえます。

こうした差が顕著に出てしまったのは、『ホワイトアウト』でしょう。アクションの一つ一つや話のスケール、CGなどはそれなりの部分に達しているのに、それら一つ一つがバラバラな感じで、今ひとつスピード感に欠けてしまうわけです。例えば、テロリストがトンネルを爆破して、車で走り去って行くカットも、アオリの固定でその前を車が走り、後ろから爆風が吹き抜けてくといった感じです。これらも実際に爆破したんだから、それなりにカメラを何台か使ってアングルを切り替えるだけでも疾走感が出るというものです。こうした細かい部分のテンポの悪さが積み重なって、全体のスピード感を殺してしまっているわけですね。所詮若松節郎もドラマ監督ですな。馬鹿め。

逆に上手いのは、同じ織田裕二主演の『踊る大捜査線』を撮った本広克行です。彼はどちらかというと笑いが好きな監督なのであまりアクションは少なめですが、会話の掛け合いや何気ない動作の中にもこうしたリズム感があるので、ぼてッとせずにさくさく見れるわけです。ドラマに積極的にステディカムを持ち込んだのも彼が最初でしょう。注意してみると、織田裕二とギバちゃんの会話のときにも、カメラがゆっくりと動いているはずです。こうした方法論はアクションに限らず様々な部分にいえることです。邦画を観てると何か長く感じたりするのはこうした理由。逆に『ロード・オブ・ザ・リング』なんかは3時間近くもあるのに、何となく観れてしまうわけです。

何だか長くなってしまったけど、要するに『VERSUS』は上手いなあということ。ただ、あえてケチをつけるなら、「あずみ」のときにも言われていたけど、ラスト部分に何か余計な長さがあって、ちょっとウザイことと、後半に行くとアクションの幅が狭くなっていまいち盛り上がんないこと。役者の演技はこの際置いておくということで。

どうでもいいけど、『VERSUS』のポスターって、僕が一年の頃に撮った処女作の『業』のポスターと構図がほとんど同じ。中身もところどころ近いところがあって、ああ、こうやりたかったのに!というところがいくつかあって悔しかった。

12月21日

パスタを作ろうとして冷蔵庫を覗いたら、一週間前に作って置いといた炒飯を発見しました。基本的に僕は食べ物を粗末にするのが嫌いで、そのせいでレストランの皿洗いのバイトが出来なくなったということがあるくらいでして。流石にしばらく考えましたが、特に変な臭いもしないのでトライしてみることに。割と上手くできてたし。まあ別に普通に食べれました。でも怖いのはこれからです。この時期に寝込んだりしたら死にます。

「elliot」の壁紙を作りました。欲しい人はどうぞもらってください。→

12月20日

やばい。何か無性に焦燥感が。どうしよう。

今日は煙草を1本も吸ってないからかな。気がついたら灰皿を漁っている自分を見つめなおして、否定的になりました。

リニューアルしてから、何かテキストの方の中身が薄くなってきてる気がします。いや実際特に書くようなことも無いんですが。

映画観に行きたい。『ラストサムライ』も『バッドボーイズ』も観に行きたい。今年のNo.1は『フォーンブース』かもしれない。シナリオだけならハリウッドより日本の方が優ってる、とか思ってる馬鹿はすぐ観に行くべきだと思う。つまんねーから邦画は興行収入が低いんだっつの。

ARTWORKS。「Rainy grow」は地元、「ad」は新宿、「UNDER CONSTRUCTION」は月島。

例によって夜更かししてたら、何か『ギルガメッシュ』というアニメやってました。石ノ森章太郎が原作らしいのですが、割とクオリティが高くて、へぇとか思って観てましたら、何と駆除系セーフガードが出てきたのですよ!『BLAME!』というサイバーパンク漫画に出てくるクリーチャーなんですが、格好はホントそのまま全く同じ。違うとこといえば、何か容器に入った脳味噌が頭に入ってたり人口筋肉で出来てたりちょっと太いところくらいですか。問題にならないんかな?まあ『BLAME!』もビョークのPVのパクリですが。観てる作品自体は全然話が分からなかったのですが、駆除系の登場で一気に興奮。わあ駆除系が動いてるぜーと。『BLAME!』映像版では出てこなかったのでね。

それにしても、『テクノライズ』といい、最近はキモいクリーチャーが出てくるアニメが多くて良いことです。

12月19日

特に語るべきことも無い一日でした。何もない一日。人生の空白。あと、お気に入りの皿が割れた。

何か今日雪が降ったらしい。晴れてたから全然気がつかなかったです。てゆうか家から出てないしな。

東京へ行った際に、ラッキーストライク1942を購入。戦争を戦い抜いた男たちが吸っていた煙草。1916は紙マッチ付でしたが、ちょっと進化してステンレスケース入りの棒マッチになってました。渋い。

何度読み返してもつまらん日記なので、アートワークの解説でもしますか。

「Lost Soft Past」「Day」は以前作った『Thousands Lines』というPV作品の映像をコラージュしたもの。こういう、同角度の画が何枚か並んでいる画像ってよくあるけど、割と好きです。両方とも語感だけの題名です。「towering」は、以前の「BIRDLAND」シリーズと同じように、アナログからの取り込み。1年前の展示に使用した『路地へ』というシリーズのうちの1枚。何だかわかんない、うねっとした形状。自然てスゲェなあ。「Sorry,I'm down」は、永田町は国会議事堂前で撮影。東京の夕景ってやっぱかっこいいですなあ。まわりは警察と警備員だらけで、あまり不審なことしてると検挙されそうでした。まあ、ゴメンもう無理ってことで。

こうやって遊んでばかりじゃ駄目だなあ…。

12月18日

寝ていたら、電話料金請求の電話に起こされました。固定電話の方です。止められてるのをすっかり忘れてたら、今月末までに払わないと電話権差し止め→法的手段だそうで。あー。慌てて振り込んだら残金100円。

12月17日

2日間かけて国会図書館へ行ってきました。何度行ってもあの雰囲気は慣れないです。

2日目は昼過ぎで切り上げて、東京国立近代美術館でやっている企画展、『旅 「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン』を見てきました。先日の「水辺の記憶」展のパンフレットを作る際に参考にした展示で、友人が薦めるので一緒に見に行きました。美術館は好きなのですが、入りづらさは演劇小屋>美術館>映画館といった度合いで、なかなかひとりで行く勇気が…。

これは、「旅」をテーマに、10人のアーティストが写真、絵画、インスタレーション、映像などによって、「どこかへ思いをはせる」旅というものを擬似的にとらえた展示になっていました。個人的には、小野博の写真作品『When Tommoow Comes #8』とエリック・ファン・リースハウトの映像作品『ラリアム』が面白かったです。

前者は、20カ国以上で撮影された風景写真を2枚ずつ対にしたものを展示していて、2枚の中の共通点や対照的な部分を閲覧者自信が見つけ出していくもの。写真展示としては割とスタンダードなスタイルですが、写真好きな僕としてはとても面白かった。ただ、照明がきつくて、観ている人間の姿が鏡のように作品を邪魔していたのは頂けなかったです。それともそういう趣向だったのかな?後者は、作家自身が音楽をやっているのですが、ラップを作ろうと思い立ってそのままアフリカまで行ってしまい、現地の人々と交流していく姿を撮影したショートフィルム。題名はマラリア薬の副作用の名前なんですが、蹴ったらぶっ壊れそうな、でかい薬の箱を模ったダンボール製の箱の中で上映されてました。極めて陽気な作品で、音楽を通じて人々と交わっていく、というウルルンみたいな話ですが、一方的に文化を教わっていくのではなく、あくまで融合。まあそんなことはどうでもよく、とにかくラップで踊りまくっている皆の姿を見てると、音楽っていいなあと再確認します。

もうひとつ、ビル・ヴィオラの『十字架の聖ヨハネのための部屋』という展示があって、これも面白かった。暗い部屋の中の壁面に、最大ズームで撮られたモノクロの山岳風景のぶれた映像が流れ、それにかぶさるようにしてジェット機のような轟音が鳴り響いていて、さらにその部屋の真ん中に、電話ボックスほどの大きさの小部屋が置かれてました。そこには小さな窓がひとつだけあって、そこから中を覗けるようになっているのですが、なかで誰かがずっとぶつぶつ呟き続けています。何だろうと思って覗き込んだら、小さな机の上にコップに入った水と水差しが置いてあって、それにかぶって、どこからともなく呟き声が流れてました。外側のダークな感じと、内側のシュールな光景の差が何かツボにはまってしまって、皆が神妙な顔で見ている中でひとりで笑ってしまいました。ぱっと見、水と水差しがぶつぶつ呟いているように見えたし。呟き方が後輩のぼやき方に似てたし。後から解説を見たら、何かとてつもなく重いテーマだったので、他に見ていた人に悪いことをしてたかも。

入場の際に買ったチケットで他の展示も見れたんですが、時間が無くて諦めました。やっぱりああいうところはじっくり一日くらいかけて見に行かないと駄目ですね。

東京から帰った後、ゼミの納会へ。流石に疲れていたせいか、ビール一杯で眠くなって、店のおじさんにそこで寝ないでくれと怒られました。その後も開放されず、結局午前4時くらいまでカラオケ。うーん。キツかった。

12月15日

今日でこのサイトがスタートして半年ですね。まあリニューアルにはちょうどいいかも。

昨日は後輩と飯を食った後、家に帰ったらそのままぶっ倒れて寝てしまいました。家からもらって来たスキャナを使ったり色々やってみたいことはあったのですが。そのスキャナを使って取り込んだ写真を加工したのが、追加した画像です。高木正勝というクリエイターの『JURNAL FOR PEOPLE』という作品のタイトルを借りました。というかそのまんまです。電線とか鳥とか出てきてかっこいい。写真は一年位前にアナログで撮ったもので、授業で使ったものの一部です。他のも色々取り込みたいけど、説明書のない機械はよく使いこなせないのが弱点です。

先日のライブの帰りにたまたま八王子に寄ったのですが、マルイが閉店セールをやってまして、何と地下にあるバージンレコードまで30%〜50%オフセールをやってました。直前まで行くつもりだったタワレコのことなどすっかり忘れて、狂喜しながら地下へ。しかし残念ながら持てる資産はアルバム一枚が限度で、最近気に入ったアンダーウルヴズにしようかカームの未購入にするかサイレントポエツもあったなあと悩みながら選んだのですが、見事に、僕の欲しいものだけ「SALE」のシールが貼られていない!安くないならここで買う必要が無いので、非常に悩みました。いっそ正規料金払ってタワレコで買うか、安いけど購入したい度のそれほど高くないものを買ってしまうか、むしろ全然知らないけど良さげなものを買うか。限られた時間と限られた資金と無限にある選択肢のなかで、小一時間あっちの棚とこっちの棚と向こうの棚を渡り歩いて、脂汗流しながら考えました。こんなに悩んだのは久しぶりです。金がないと考え方もさもしくなっていけないですね。

結局カームのコンピレーションと知らないけどジャケットがカッコイイ「phonem」というひとの2枚に絞り込んだのですが、これまた悩む。最近は感性レーダーもハズレが多くて信用できないのでジャケ買いは控えていたのですが、安くなる比率を考えて後者を購入。ドキドキしながら家に帰ったのですが、結果は結構好みの音で安心しました。あー、今考えるとあの一時間がアホみたいです。

明日から泊りで国会図書館に行くので、更新は一日お休みです。まだ何読むか決めてないや。ヤベー。

12月14日

前日は(神岡氏が)徹夜でリニューアル作業をした後、そのまま「水と生きる街プロジェクト」のワークショップの撮影の仕事へ。ライブ、徹夜、撮影とイベントが続いたので疲れていて非常にテンションが低く、メンバーの皆さんに迷惑かけました。

やっていることの趣旨は意義あることだし、ワークショップの内容も面白かったのですが、なにぶん疲れていて、何かしていないと今にも寝てしまいそうだったので、色々と茶々を入れて遊んでいました。ホントすんません。疲れていても平気な顔で仕事できるようになりたい。

12月13日

渋さ知らズというバンドのライブに行ってきました。

20人ほどの老若男女によって構成されたジャズパンクバンドで、客層も僕のような大学生から、お年寄りの夫婦まで様々でした。しかし、何の因果か僕の周辺には、香水の臭いをプンプン振りまきながら一緒に来ている女の子たちに話しかけまくっているガングロのサラリーマン風の男や、ずっと2chの話をしているカップルや、逆に一言も会話をしない中年夫婦というような人たちに囲まれていて、居心地はあまりよくありませんでした。

場所は秋川キララホールという、あきる野にある文化ホールのような場所だったのですが、バンドメンバーは客席の上や通路まで使って、様々なパフォーマンスをしていました。ヒッピーみたいな姿の指揮をやっていたおっさんは自分のバンドなのに指揮台に座ってペットボトルの水を飲みながら聴いていたり、背中に「玄界灘」とかかれたはっぴを着たフンドシ姿のおっさんがトランペットの音が出るところに耳を当てて頭を振りながら踊っていたり、全身白塗りの人が舞台袖を駆けずり回っていたり、場末の売春宿の娼婦みたいな姿のお姉さんが一番前で脚を出しながら踊っていたりと、ヘンテコな連中でした。面白かったですけど。本人たちが心底楽しそうに音楽をやっているのが印象的でした。

主催はあきる野市の青年会議所。こういう団体がライブを主催すること自体スゲーと思いましたが、最後に挨拶した代表の人は、ホスト姿のゴルゴ松本みたいでちょっと笑えました。

12月11日

昨日の夜は無学氏とヤスハラ氏とともに寺山修司の『田園に死す』を観ました。凄ェ。とにかく全編にわたってキモい(誉め言葉)。とにかくストーリーなんてものは皆無で、恐山のイタコやらサーカスの怪人やらが次々に現れ、時々思い出したように寺山の自作短歌が朗読される。鈴木清順とかシベ超なんかを観ていたので、意外と免疫が出来ていると思っていたのですが、やっぱりカルト映画ってのはそう言われるだけの破壊力がありますなあ。同じく慣れているはずの無学氏が無口だったり、ヤスハラ氏が青ざめていたりと中々破壊力のある映画でした。

成田良吾/『バウワウ!』。『バッカーノ!』シリーズの著者が新境地を開いた単発作。禁酒法時代のアメリカを描いていた前シリーズとは打って変わって、近未来、佐渡と新潟の間にかけられた巨大な橋の中間に位置する人工島を舞台にした対決劇。開発から取り残され、まるで九龍城の様相を呈する都市を舞台に、時を同じくしてやってきた2人の男の数奇な運命を映画いた作品。前作がタランティーノの群像劇なら、本作は香港時代のジョン・ウーといった趣で、映画好きにはたまらない描写が随所に出てきます。ただやっぱりライトノベルだとボリューム感に欠ける感が否めないのが残念。まあ、このスパンで出しているのであまり気になりませんが。

滝本竜彦/『NHKへようこそ!』。NHKとは「日本ひきこもり協会」の略で、現代社会に蔓延するひきこもりの実態と内面を描いた社会派問題作。では全然無くて、ひきこもりを題材としているものの、立派なエンターテイメントとなっています。ノリは『トレインスポッティング』のひきこもり版といった感じ。ドラッグでトリップしてみたりエロゲー作ってみたり新興宗教の集会に出たり夜の公園で殴りあったりといった駄目人間たちの奇行がわんさか。来年当たり他人事になりそうも無いのが気の滅入るところ。滝本の描く女の子はかわいいし、話はいくらでも膨らませていけそうなのに、ひきこもりが主人公のせいか結局膨らみきらずにしぼんでいくのがこの著者の味ですかね。

そろそろスイッチを切り替えて真面目にやらなくては。

12月10日

t.A.T.u.が劇場版アニメになるらしい!な、何でこんなことに!?いや別にt.A.T.uが何しようと構わんですよ?ライブがガラガラでも生放送をぶっちぎっても全然知ったことではないです。が、しかし。オープニング演出が、あの『COWBOYBEBOP』の渡辺信一郎!?渡辺氏といえば、制作した作品は全てハイクオリティを誇り、あの『アニマトリックス』でも2本を手がけた実力派。何でこんなことに?

CDが出た直後ならいざ知らず、今じゃ「あの露助のアバズレ共が」と後ろ指を指されるような連中ですぜ?(言い過ぎ)てゆうか、この企画は一体誰を対象にしているんですか?発表されている他のスタッフはごちごちのアニオタ向けっぽいし、そういう連中はひねてるからt.A.T.u.のアニメなんていうキワ物には引っかからないだろうし。かといって普通のファンが観に…行くかなあ?

そんなこと言ってる場合じゃねー!!!劇場版『ローレライ』キタキタキタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!公開2005年!!!主演妻夫木聡と役所広司!!!以前オフ会の席で福井氏に「若手を探してるけど、誰か良いひと居ないかな?」と聞かれた時に「…妻夫木聡とかどうですか」とか生返事を返した記憶がありますが、まさかほんとに彼になるとは。今だったら断然忍成修吾を推すんだけどなあ。まあ、妻夫木は置くとしても、役所広司は日本で本当に上手い演技をする数少ない役者の一人だと思っているので一安心です。

とりあえず予算は12億円、海戦シーンのほとんどはCG処理ということですが、監督が平成ガメラシリーズの樋口真嗣氏なので結構安心。今日本でハリウッドと肩を並べるVFXを作れるのは彼だけでは?問題は製作がフジテレビということぐらいですかね。うーん…。

もう小泉も自衛隊もイラクもどうでもいいです。今はただ、無事に完成してくれ!『ローレライ』!

12月9日

日本のドラマって何でこんなつまんねーんだろ?

男「君のことが好きなんだ。君といるととても不思議な気持ちになるんだ。なんていうか…懐かしいっていうか、昔から知っているみたいな云々」

女「分かってる。私もあなたのこと云々」

外人「ボクデハアナタヲシアワセニスルコトハウンヌン」

ひどいねこりゃ!僕だったら男も女も外人もぶん殴ってますよ。3回ぶん殴ってますよ。ついでに脚本家と演出家とプロデューサーも殴ります。でも暴力はよくないね。

『このミス2004』購入。『終戦のローレライ』は2位だったけれど、福井氏についてはあまり特集とか組まれてないのでちょっと寂しい。しかも作家先生方が今後の執筆刊行予定について語る「私の隠し玉」からも外れてたし。うーん。インタビューが組まれていた伊坂幸太郎は、ちょっと読んでみたいです。『陽気なギャングが地球を回す』とか。装丁がかっこよかった。それにしても、いつもは常連の大沢在昌や宮部みゆきがランク落ちとは。世代交代の時期にはまだ早すぎますが。

今日はこの度後輩のktが責任者になった、国文学科の講演会のポスターを作りました。片手間でちょこちょこっと作ったわりには、なかなか面白いものが出来ました。下のほうを見ていくと、やっつけっぷりがわかるというもんですが。しかし、フランス文学専攻の教授が国文の公演とは!?

12月8日

今日は2日分更新。

先日は打ち上げの後後輩とゆずなさんと3人で2次会。みんな疲れてたのに、僕が無理やり誘った形になって申し訳ない。ゆずなさんに至っては喋りながら寝てたりという芸当をしてくれました。

僕も帰ってから12時間ほど寝てしまい、起きたらもう暗くなってました。でもここ数日わだかまっていた疲れが完全に吹き飛んで、気分爽快極めて快調です。もう夜だけど。

あと、前々から思っていたのですが、僕は金をぴったり使い切る才能があると思うんですよ。昨日の飲み会も結局最後に残ったのは2円だし、今日も金を下ろして、飯の材料を買って煙草を買ったら、キッチリ0円になりました!…うーむ。要らねーこの才能…。

12月7日

シネマパレード無事終了しました。来客は約60人くらいで、甲府とあわせると120人弱。来年はもっと人が来るといいなあ。

僕は送出ということで、ずっと奥にこもりっぱなしだったので、来てくれたみんなにお礼を言うことが出来ませんでした。皆さんありがとうございました。『綺麗』も一部の人(ほとんど感想を描いていった人がいなかったので)にそれなりに好評で、とりあえずは成功といえると思います。それにしても感想を描く人の少ないこと少ないこと。何かを観てなんも感想がないというのは正直どうかと思いますが、そういう土地なのかもしれないですな。

僕のほうはといえば、ギリギリまでケーブルがなくて映像が見れず、リハーサルができなかったということと、使ったプロジェクターが初めてのものだったということで、映像ミュートに戸惑ってしまい、壇上で人が話しているときにブルーバックが出てしまったりというような失敗をしてしまいました。うーん。申し訳ない。やはり本番というのは恐ろしいもんですな。

ともあれ、それ以降は滞りなく進み、無事に終了することが出来ました。これで半年がかりのイベントがふたつ終わったことになります。ようやく肩の荷が降ろせたと思ったら、卒論とか就職とかお先真っ暗の現実が押し寄せてきて、極めて鬱な感じです。

12月6日

あー。今日は一日寝たり飯食ったり音楽聴いたりてました。頭が重い。飯を買ったお好み焼き屋のおじさんと近所のラーメン屋のおじさんとしか喋ってません。前にこの場で、僕は何かイベントを一山越すと反動で何も出来なくなると書きましたが、正に今その状態です。明日はシネパレ本番なんで、状態を切り替えないと。僕の仕事は送出といって、要するに映像を出したり消したり切り替えたりということです。つまり、僕がとちるとこの映画祭自体が失敗することになりかねんわけです。くわばらくわばら。

最近食べ物に酢を入れるのが自分の中で大ブレイクです。ラーメンとか炒飯とかあと…えーまあ最近はそんなもんしか食ってないわけですが。タップリ入れるとサッパリで後味スッキリ。疲れてるんですかね?

最近は海外の写真サイトに凝ってます。総合掲示板みたいなところで、写真家の最新作がアップされ、本人の持ちスペースに飛べるようになってるという感じ。本人の作品だけでなく、その人が好きな他の写真家のスペースにも飛べるようになってるので、見ているといつまでもキリがありません。そのせいでまた写真熱が上がってきました。写真撮りに行きたいなー。カメラ持ってないけど。

僕の好きな福井晴敏という作家の『終戦のローレライ』が「このミステリーがすごい!2004年版」で2位を獲ったようです。前作『亡国のイージス』が3位を獲ったときは書店で小躍りしたものですが、デビュー当初から見てきた身としてはじわじわと人気が出てきているようで嬉しいですね。前みたいに気軽にオフ会とか出来なくなってきたのは寂しいですが。

ついでながら、以前ここで一押しした冲方丁の『マルドゥック・スクランブル』も日本SF大賞を獲ったそうで。僕の趣味って大衆的なんですかね。まあいいけど。

というわけで、明日のシネパレ、みんな来てねー(もう今日だけど)。

12月5日

昨日は睡眠時間2時間で一日バイトに入ったりしてたので、日記を更新する元気がありませんでした。すんません。

母から「テロに気をつけるんだよ!」っていう電話が来ました。

ようやく展示企画も最終日を迎えまして、無事終了しました。結果的に200人あまりの方が来場していただいたようで、制作した側としても嬉しい限りです。至らないところがいくつもあったと思いますが、とりあえず単位はもらえそうなんでひと安心です。これでもらえなかったら本気で殴ります。3回殴ります。

やっつけで展示のメイキングビデオを作ったりもしたんですが、驚いたことに県外から来た方でビデオを是非欲しいとか言ってた人がいたそうです。どうせなら映画のほうをもらってください。

これでひと段落着いたかと思いきや、明後日はもうシネマパレード本番です。なんかもう疲れました。嘘です。頑張ります。

12月3日

ああ、今日は123の日だ。激しくどうでもいいけど。

「水辺の記憶」展、結構人が入っていただいているようでどうもありがとうございます。僕はあの電波野郎と顔を合わすのが嫌なので、全然見に行ってません。お世話になった御老体方がいらっしゃっているかもしれないのに、不義理なことです。というか彼は全然会場に姿を表してないらしいですけど。ホント役に立たん奴だ。

明日はバイトなんで早めに寝ます。ってももう25時を過ぎてるけど。突然前日に連絡を入れられるのはたまりませんわ。

12月2日

やばいなあ…なんとかなるかなあ…まあいいや。ほら、追い込まれて力を出すタイプだしね。てゆうか精神的にはすでに追い込まれてるけどね。

昼飯を食った後本屋に入ったら、偶然、昨日も一緒に飲んだcorpse君と出会いました。挨拶したら、何か神妙な顔で、「御相談したい事があるのですが…」ということを言われました。なんぞ深刻な悩みでもあるのかと思ったら、僕の部屋で絵の資料になりそうなものを探させてほしいということでした。そんな改まらんでもいいのに。

で、近所のスーパーで何故かアイスを奢ってもらいまして(ありがとう!)、僕の部屋で色々と見せたわけです。最近買った『BLAME!』の画集だとか、東京の写真集だとか。そしたら、自分でも何でこんなとこにあんだろってくらい色んな所から本が出てきました。荒木経惟の『skyscapes』とか宮本隆司の『九龍城砦』とか、ずいぶん前に買ってそのままになっていた写真集も発見。ぱっと見、見えていないところなんかにも本やDVDが安置されてまして、引越しすることを考えるだけで恐ろしいです。

12月1日

さよなら11月今晩は12月。

というわけで12月の1日目ももう夜でございます。ヤバイです。いよいよです。

学校のポスターとか貼ったりする掲示欄を見てみたら、貼ってあるイベントのほとんどが僕の仕事です。スゲェなあ僕は。

とか言ってないとやってられません実際。

今降っている雨って台風性のものらしいです。この時期に台風って。今年は何かおかしいですね。前半は寒かったのに、最近はすこぶる寒かったり暖かかったり。地球ももう駄目だな。

とりあえず明日履くための靴下がもうありません。

「ウルトラジャンプ」で僕の好きなOKAMAというイラストレーターのひとの新連載が始まりました。別にホモ漫画作家とかそういうんではないです。このひとは色使いが洒落にならんくらい綺麗です。前にも一度、同誌にALOHA名義で『TT』という空想科学ものの連載をしていてこれがまた凄く面白かったのですが、気がついたらなくなっておりこの先も多分単行本は出ないでしょう。残念。

これから部の人たちと飲みに行ってきます。先日みたいなことになんないようにしないと。