LIFE LIKE BLUE

Diary Log-2003-06

6月30日

もう6月も終わり。何もしない人生の空白のような月だった。いや、何かしていたけどそれが何一つとして満足のいくものでないというか…。

二軒隣の部屋から今日も馬鹿笑いが聞こえてくる。何がおかしいのか、むせて咳き込みながらもヒャヒャヒャという高音の笑い声が聞こえてくる。五月蝿い。幸せそうな人生でうらやましいな。

パラグライダーの説明の後、演劇サークルの公演を観に行きました。ありえないほど人が入っていた。狭い空間に100人以上いたんでないか?最近うちの上映会も6、70人ほど人が入るようになって、ようやく人並みになってきたかと思っていたけど…上には上がいるというか。うらやましかったから舞監にタバコをたかってきた。公演自体はホームコメディだったけど、途中から入ったからよく分からなかった。最近この系統ばかりなので少々食傷気味。そろそろ毛色の違う公演を見たい。

たった今からタバコ値上げ。鬱。

6月29日

たまたまメッセで話していた、オマツリさんに紹介されたサイトに触発されて、一気に映画批評のコーナーを作ってしまった(もうないけど)。アップしたのは、もうずいぶん前に以前の日記サイトで書いたものなのですが、改めて読んでみてもなかなか面白いです。少し小難しいですが。あまり一般向きではないかも。これ読んで面白いかどうかなんてよく分からんしなあ…。まあ、それもひとつの持ち味というか。こういった知識は映画を観るときに知っておくと、ほんの少しだけ面白くなったりするものだし。ネタバレには気をつけているけど、もし苦情があったらぐっと飲み込んで諦めてください。

明日(もう今日か)は体育の集中講義の説明会がある。早く寝ないと。ここまできてパラグライダーで飛ぶ羽目になるとは思わなかった。もう体育は3単位も取っているのに、これをとらないと卒業させてもらえない。本来は2単位でいいはずなのだ。なぜTだのUだのにこだわるんだ!?いいじゃないか!実質2単位なんだから!ケチ!大学というところはこういうわけの分からない制度に縛られすぎている。もっと自由を!スーパーフリー!…はまずいか。かのサークルのOBは電通だのTBSだのフジテレビだのに就職しているらしい。あんな人格破綻の強姦魔を雇っていいのか!?俺を雇え、俺を!

6月27日

今日は久しぶりにちゃんと勉強してました。学芸員資格の授業で、この地域の川とかつてそこにあった発電所について調査しているのですが、これがなかなか面白いです。資料をあさったり地域住民に聞き込みに行ったり、新しい事実や記述が見つかると楽しいです。 刑事とか向いてるのかな。

『Last Exile』のサントラを買いました。金が無いのに非常にやばい買い物です。それにしても装画の村田蓮爾は相変わらずいい仕事をしますな。この人の描く男、特におっさんはいい味だしてます。影のつけ方とか、表情とか、このクオリティを維持し続けるのは流石。以前、青山のGofaでやっていた「村田蓮爾プロダクツ展」に行ってきましたが、絵だけにとどまらず、服や時計といったデザインにまで彼のセンスが表れています。でもこのコートやジャケットを現実で着こなすのはなかなか難しいかも…。時計もかっこよかったんですが、流石に8万は…。

最近、フォトショップにはまってます。今更ながら。ちゃんと勉強しようと思ってます。

6月26日

今年の10月に山梨で開催される自主映画イベント「シネマパレード 2003」の打ち合わせに行ってきました。このイベントは「アートフェスタ貢川」という地域イベントの一環として行われるもので、主な母体となるのは、甲府の社会人中心で構成された映画サークル「ハイファイプラスティカ」。彼らのメンバーが僕たちの上映会に顔を出してくれたことがきっかけで、僕たちのサークルから僕を含めて3人がスタッフ協力として参加することに。一般からも作品を公募するということで、当初考えていたよりも大規模なものになってきました。もし良かったら足を運んでください。

で、その後、教育実習帰りのゆずなさんの帰還祝い(?)で呑みました。といっても、彼の部屋で『ガンダム0083』と『ポケットの中の戦争』のDVDを見せられたことしか記憶に無いのですが。ちゃんと見たのは初めてだったけど、やっぱガトーはかっこいいなあ。アレを見ているともう種なんかお子様のお遊戯会にしか見えませんな。エマの糞女っぷりもコウの駄目男っぷりも彼の前では小さい小さい。バーニィの最後といい、やはり漢は死に様が命だ!それにしてもケンプファーは…あれ、何の話だったっけ?

とにかく、これを観たせいでさらにアクション映画を撮りたくなってきました。もう構想自体はずいぶん前からあるのですが、なかなか踏ん切りがつかないというか…。血まみれで男二人がひたすら殺しあう話で、いろいろやりたいことはあるのですが。それは僕の就職活動がガトーのような最後を迎えたら、ということで。

6月24日

今日はサークルの上映会がありました。そのうちの一本、後輩が監督した方は僕がほとんどの撮影を担当したんですが、やはり編集でだいぶ変わりますね。撮ったときのイメージからすると、だいぶ変わったような気がします。何か不思議な感じ。まあ、個人的には自分の撮った映像なので、細かい部分の撮影のへたれ振りが分かってしまって、もう少し早めにカットしてくれ、とかいろいろあるんですが…。それなりに評判も良かったようなのでいいかな、と。stoneお疲れ様。少しでしゃばりすぎたか?

今までの上映会はほとんどが上級生主導だったので、少し前までは後輩だけで大丈夫か?とか思っていたのですが、最近は設営や宣伝も手馴れてきて、人の入りもそこそこなので安心して任せられるようになって来ました。がんばってくれ。あと、もう少し新一年と打ち解けてくれ。

そのあと、ゼミの呑みに行きました。僕のゼミは結構ルーズというかマタ−リとしているので居心地が良いです。教授がアニオタなので話も面白いし。他の友達のゼミとか後輩のゼミの話を聞いたり、レポートでキュウキュウとしているのをみると何か申し訳ないね。

6月23日

ここ数日、隠遁生活同然で何かと鬱だったのですが、今日はサークルの上映会の打ち上げで久しぶりに酒を飲んで、とても楽しかったです。やはり家に一人でこもっていてはいけないですな。持つべきものは友だ。

で、その後ビリヤードに行きました。ビリヤードは以前、後輩のktに連れて行かれて、今日は2回目だったのですが、スゲエ面白い!特に、球が思ってもみなかったように入ると、それだけでうれしくなります。もっととっつきにくい印象だったのですが、とにかく打てばそれだけで面白いのだから、初心者にも優しいスポーツです。ビリヤードといえば、前に偶然深夜にやっていた『ハスラー』を観たのですが、とても面白かったです。というか『ハスラー』だと知ったのは観終わってからですが。昔の映画は映像技術とか、監督俳優とか、そういうのは抜きにしても普通に観ていて面白いからすごいと思います。翌日やっていた『ハスラー2』は、トム・クルーズが少し微妙であまり楽しめませんでしたが…。ビリヤードの映画作ってみたいなー。

CDの棚を整理していたら。岩井俊二の『フライド・ドラゴン・フィッシュ』のサントラが出てきました。映画を観て、OPの音楽にやられていろいろ苦労して探して手に入れたサントラです。今聴いても普通にカッコいい。音楽を担当しているのは岩井監督の初期の作品の音楽を担当していた、レメディオスというバンド。今聴いてみると、現在のハウスとかダブに近い感じ。公開当時は80年代だったから、少し早すぎたバンドだったんだなあ。ぼくの持論に、良い映画というのは選曲と使い方が上手い、というのがあるのですが、岩井監督はそれがすごく上手いです。『スワロウテイル』のイェンタウン・バンドとか『リリイ・シュシュのすべて』のリリイの曲とか。ハリウッドで言うならキャメロン・クロウ監督か?ちょっと違うか?

最近TVで『踊る大捜査線2』のCMが繰り返し流れてます。普通に面白そう。最初副題の「レインボーブリッジを封鎖せよ!」を見たときは限りなくB級の臭いがしたのですが、映像を見る限り本広監督の腕は鈍ってなさそうです。本広監督の編集センスは実にアクション映画向けだと思うのですが、どうにもコメディ志向になってしまって残念。織田裕二の顔は全く変わってないけど、深津絵里がすごくかわいくなっていて楽しみ。というかドラマ放送当時はともかく、今ではえらい豪華メンバーですね。関わった人が端役まで含めてみんな有名。原紗知恵なんかも、もとは踊る〜でブレイクしたんですね。

そろそろWorksあたりを作らないとな…。

6月21日

昨日は一日寝ていて記憶が全くありません。

デスクトップ周りであの飛行音がしたので、今年最初の蚊取り線香を出しました。うちで使っているのは、実家でも使っていたCoopの蚊取り線香です。一度はこちらで買ったのを使っていたのですが、何か煙の匂いが違うと違和感があって、わざわざ実家に帰ったときに買ってきました。この匂いがすると夏が来たって気がします。五感の中で最も記憶に作用するのが嗅覚なんだそうな。季節ごとの匂いってありますからね。

また一通不採用通知が来ました。もーいいや。あぼーん。

映画観に行きたいです。この辺は映画館ないから東京まで行かなくてはならないんで、何だかんだで5,6千円かかってしまうんですね。『ギャングスター・ナンバー・ワン』も観てないし、予告編観たら意外と面白そうだった『恋愛寫眞』も始まったし、『KILLERS』とか『リローデッド』とか…。ああ。やっぱ時々映画館のあの空気に触れておかないと。

何か、カウンターがえらい勢いで回転していて少し怖い。

6月19日

あー髪の毛ウザ。無いよりかはマシですが、伸びてくるとクセが出てきて言うことをきかなくなるのがウザいです。明日あたり切りに行こうかな。でも、僕は21年の人生の中で床屋に行ったのは、わずかに1回。金を使いたくないのと、実家に帰れば母親に切ってもらえるのとで、何となく行きづらいです。見知らぬ人に切ってもらうのもアレだし。文句とか言いにくいし。まあいいや。

最近、ドラえもんの映画版を観てます。古いやつ。懐かしいというか、普通に今見ても面白い!僕が一番好きなのは「のび太と竜の騎士」。地底世界へ行くやつ。この作品では、映画版ではいつも何故か漢気を燃やすジャイアンの影で、諦めたり拗ねたり今ひとつぱっとしないスネオのキャラがたっている珍しい話です。そもそも、東京のど真ん中である多摩川に白昼堂々恐竜が現れるという導入の設定からしてすごい。子供の目に映る日常世界というのは、ほんの些細なことで異空間に変わるということを藤子・F先生はよく分かっていたんだと思います。ラジコン飛行機や0点答案といった伏線の張り方もうまいし、映像的なつなぎも綺麗。いやあよく出来てるなあ、ホント。「魔界大冒険」とか「海底奇岩城」なんかも、今観てもでも全然色褪せない面白さを持っています。こんな作品を作ってみたいです。それでも、「夢幻三剣士」以降の作品が今ひとつ面白くないのは、やっぱり僕が大人になってしまったからなのでしょうか。だとしたら何か悲しいなあ。

と、まあ要するに、就活の現実逃避のお話でした。

6月18日

長らく絶版になっていた押井守監督の『METHODS−パトレイバー2The movie演出ノート』が再販されることが決定しました。き、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!! パト2といえば、アニメ史上に残る名作、数少ない日本の軍事サスペンス映画の一本と言える作品、そして巨匠押井の絶頂期…。表現者にとって一冊は持っておきたいバイブルなのです!こ、これは買わねば…!よくやってくれたブッキング!さて発売は…2ヶ月先…学芸員実習中ですな…(鬱)。

第27回メフィスト賞受賞者、生垣真太郎氏の新作『ハードフェアリーズ』(講談社ノベルス)読みました。この作者、経歴はよく分からんのですが、どうもハリウッドの映画学校や映画制作に造詣が深いようで、処女作の『フレームアウト』もスナッフフィルムと目される「完璧な未完成フィルム」をめぐるサイコサスペンス。作中には映画技術の専門用語や、映画好きなら思わずうなずく有名人から、聞いたこともないような古い製作者の名前までが飛び交い、作者の知識量に驚かされます。キャラクターも主人公を含めちょっとキテる(映画キ印な)人々ばかりで、結構怖いです。本当の才能というのは狂気とすれすれのところにあるんだなあ、と。『ハードフェアリーズ』も20年前のひとつの殺人事件と、現代のニューヨークのインディーズ映画祭に出品された、その事件の告発映画の行方を巡るサスペンス。浦沢直樹の漫画のキャラクターがはまりそうな感じ。それにしてもこの本、僕らのような、映画制作というものに少しでも関わった人間にとっては、非常に身につまされるというか…へこむというか…。あー才能が欲しいなあ…。

この夏、うちの大学の演劇サークルの友人が、東京で自分の劇団の旗揚げ公演をします。彼は僕の映像を非常に気にいってくれて、何度か演劇に使うタイトルバック映像を作りました。じきにWorksにうpすると思いますが。で、夏の公演でも全てのアートワーク映像とポスターデザインを任されたのですが…1万3千円で全てのポスターとパンフを刷れと…?残金が僕の給料ですか…。…。ああ、無理だ。まあ金じゃないですが…今までの仕事で得たのはカレー一杯と…タバコ2箱と…ゲンナマ1000円…か…。…まぁ金じゃないけど……

6月17日

このサイトを作る前の日記で触れた、金城一紀氏の小説『対話篇』。映画化してみたいなあなどと書いていたら案の定、映画化決定だそうです。これで金城氏の小説は『GO』に引き続いて二作目の映画化となるわけですが、『対話篇』は中篇3本のオムニバスなので、果たしてどの作品を映画化するのか?そのうちの1本を長編化?3本別々の監督で撮って1本にするとか?それともいっそアニメ化??でも、どれも傑作だから、映画化するならやはり3本まとめて映画化して欲しいなあ、と。

そして気になるのはやはりキャストと監督。個人的にはクボツカとユキサダはもはやNG。一旦売れて箍が外れてしまった監督や俳優はやはり駄目ですな。作品というのは、様々な抑圧や規制の中で、いかに苦しみながら作っていくかということが重要だと思います。過ぎたる自由は及ばざるが如し。大作の続編が失敗する要因もその辺にあるのではないかと。

個人的に一押しなのは、『リリイ・シュシュのすべて』でいじめっ子を好演(?)し、最近はBR2に出てたりする忍成修吾。雰囲気というか眼に力があっていいっす。2本目の『永遠の円環』の主人公なんかがいいかと思われ。3本目の『花』の老弁護士役は山崎努がいいですな。柳美里の『女学生の友』の爺さん役なんか涙が出るほどいい演技してました。この人は全然枯れなくてすごいと思ってたら、枯れてなお力のある役も出来る。すごいなあ。こんな人たちと一緒に映画を作ってみたいです。

 

6月16日

ああー。就活せな。もう何やっても受かる気がしません。ブルー。

それにしてもやっぱりレディオヘッドはすごい。『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』は正直最初に聴いたときは『OKコンピューター』や『KID A』ほどの衝撃がなかったけど、気がつくとまた聴きたくなっている。そのくせ、スッと耳に入ってくるので何度聞いても食傷しない。何かのインタビューでトム・ヨークが、「今度のアルバムの曲はきっと記憶に残りづらいと思う。ラジオで流れているポップソングのようなものを目指した」と語っていたけど、まさにそんな感じ。生活の中に溶け込んでいて、あるときふっと気になる、そんな感じ。

6月15日

さて、一応試験運用開始です。まだコンテンツも出揃っていない状況ですが、果たしてどうなってしまうのでしょうか。