LIFE LIKE BLUE

Diary Log-2004-03

3月20日

長さんが死去!?信じられません。かなりショック。ご冥福をお祈りします…。

どうしたもんかと。いろいろ。

井の中の蛙。最も重要なことは、井戸の中にいることを解っていても、その高い壁を越えることが出来るかどうかってことで。とか言ってみたりして。

どうも卒論からこっち、全てが後手後手に回ってしまってます。わざわざ指摘されずとも、自分で重々承知してるのですが、ままならない己に憤りを感じずにはいられません。つうか、今頃引っ越し先をどうのとか言ってる時点でどうしようもねぇ。腹をくくらんと。腹を。腹減った。

明日実家に帰るので、いまだ決まっていない新居に引越し出来るまでしばらく更新出来そうにありません。再スタートまでしばしのお別れ。

3月18日

東京へ専門学校の面接に。例によって雨。何かしようとするといつもこれだ。もう慣れたけど。

それにしても今日は酷かったです。学校までの地図忘れて、必死に記憶を辿りながら探してたら、それに呼応するかのように風と雨がえらいことに。結局着いた頃には全身満遍なく濡れてました。終わったら雨もほとんど止みかけてたり。もう。

まあそういうわけで、一応卒業後の行き先が確保できたような。しかし2年間で190万か…。恐ろしい。両親様はまあ仕方あるまい決まらないでフラフラしてるよりはマシであろうというスタンスな訳ですが、問題は僕自身の中に。映画でやっていく覚悟らしきものは決めたものの、それまでの大学生活と違って、本来なら初任給で両親に温泉旅行のひとつでもというようなときに、温泉旅行どころではない負担をかけさせてしまうわけで。本当に申し訳ない限り。

『プラネテス』という漫画の中にロックスミスというロケット技術者が出てくるのですが、この男、実験によって2桁近い死人が出ても顔色一つ変えずに、「彼らのおかげで貴重なデータを採取することが出来ました。次は必ず成功させます」と言ってのける人間。彼は自分を評して「ロケットしか愛せない逸材」であると。目標のためには犠牲も非難もなんら意味を持たず、決して自分の責任を否定もしない。逃げない代わりに、それ以外の全てに対して意味を求めない。人間的には駄目駄目ですが、ある種彼ほどの覚悟を持てたのなら出来ないことなどないでしょう。映画も然り。しかしながら、現実の世はそうはいかない。いろんな要素やごたごたや不安や義理が存在する中で、一体どうすれば折り合いを付けられるというのか。ああ、ロックスミスのごとき傍若無人さを持てたら…。というのが今の心境であったりします。

帰りがけにジョン・ウー監督の『ペイチェック』。彼の作品は、前の2作がイマイチだったのであまり期待してなかったのですが、そのせいかかなり楽しめました。席も真ん中を取れたし。実際最初はウーがフィリップ・K・ディックを?とかなり疑問視していたのですが、ストーリーが普通に面白そうだったので。監督も脚本に惚れ込んだ、と言っていた通り、主人公がビッグプロジェクト参加後、機密保持のため記憶を消されてシャバに戻ったら何故か報酬の代わりに19個のガラクタを渡され、しかも命を狙われるという…あれ?書いてみたらあんまり面白そうじゃないな…。

とにかく、僕は割りと伏線が綺麗な脚本が好きなのですが、最近のハリウッドの中では上手い方。小道具の使い方がいい。ディック的な世界観と監督のアクション美が上手く両立してたし、実際後半のバイク・チェイスだけでもかなり興奮できました。それに、前2作の失敗の原因ともいえる敵役の存在感不足も今回は申し分なし。ぱっと見地味なアーロン・エッカードですが、銃を手に姿をあらわすシーンでは眼光の強さが印象的。ヒロインのユマ・サーマンもかわいかったし。アフレックはともかく、脇を固めている役者が見た目でなく演技で勝負するタイプなので、ポスターなんかで見るより実際本編を観たほうが全然面白かったです。 でもMVPは劇中1羽だけ出てくる鳩かな。それこそキタ━━━(゚∀゚)━━━!!! って感じでした。

今日は心理的に不安定だったせいか、何故か初めて映画館に行った日のことを思い出しました。ロビーで待っている時に、中の爆発音の低音が響いてきたり、人物の台詞が途切れ途切れに聞こえてきたりした時の待ち遠しさや、劇場に入ったときの空間の圧倒的な存在感や、予告が始まったときの高揚感とか。それこそ、それだけで涙が出るほどに。こんな感覚は久々。やっぱり何だかんだ言っても、劇所で観る映画に優るものはない。それこそが我が源動力。

3月17日

学校でやってるリサイクル活動の手伝いに行きました。昨日飲んで、家に帰ってそのまま布団もかけずに寝てしまったらしく、朝起きたら遅刻そして喉痛い。

2年前から参加しているこのリサイクル、卒業生の日用品や電化製品を引き取って、在校生や新入生にあげるという活動。完全ボランティア。人の役に立つっていいなあ!嘘です。いいものはすぐ無くなるんで、常に見張っていて先にゲッツせんというドス黒い思惑の成せるもの。おかげで所持してる洋服や雑貨の3、4割がゴミ出身です。

まあ今年は卒業なんで、どちらかというと捨てるほうメインな方向で。ゴミを使って遊んでると楽しいんで居るだけでも面白いんですが。今日も変なおもちゃ使ってずっとフリスビーとかしてたし。一昨年は風が強く、去年は雨ばかりで寒かったんですが、今年は暖かくて小春日和な感じでいいスタートでした。家帰ったら、腕まくりしてた日焼けの後がくっきり残ってました。

その後、2年ぶりにイギリス留学を終えて帰ってきた友人とヤスハラと飯を食いました。久しぶりに会った彼は、雰囲気は全然変わってなかったけど、かなり痩せてました。イギリスの飯はアレだってのは本当なんだなあ。最初突然イギリス行きを聞いたときは、彼はそんな感じでは全然なかったのでかなり驚きました。確かに変わってないんだけど、なんかかっこよかったです。安心できる場所で安心してやってるだけでは得られないモノを感じました。何がって聞かれるとよくわからんですが。4月から新生活を始めたら僕もちょっとは変われるんでしょうか。

明日は東京で面接。どうしたらいいかさっぱり分かりません。なるようになれと。

3月16日

NASAが太陽系10番目の惑星発見!?   →http://www.asahi.com/science/update/0316/003.html

厳密には, 惑星と呼ぶにはもう一歩足りないそうですが、NASAはこの天体に「セドナ」と命名。これはカナダ・イヌイットたちの神話に出てくる海の主の名で、別名「海の女王」という。で、これが「海の女王セドナ」

(((( ;゜Д゜)))!?

3月15日

昨日までの2日間はあまりにも機密事項が多くて語れません。しかし、人生の中でも一、二を争うすさまじい2日間でした。楽しかったー!お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

押井守/『イノセンス』。徹夜かつ疲労に満ちた中で見たので、割と記憶が曖昧。映像が美しかったことと、最後に最前列に座っていた2人組が「オシイは宮崎駿を越えたね。間違いない」と何故か誇らしげに語っていたのが印象的でした。個人的な感想としては、この映画は色々な意味で押井守の集大成。『ビューティフルドリーマー』のように様相を変えて繰り返される状況、『劇場版パトレイバー』を髣髴とさせる鳥の群れの飛翔、そして前作から受け継がれる、唐突に挿入される情景と音楽だけの描写。都市の遠景は『アヴァロン』で使われた幻想的なセピアで覆われ、バトーがカチコミで撃ちまくる銃は『人狼』でゲリラを掃討するMG42そのもの。登場人物が何かにつけて口走る引用句は論文の様相を呈する著書であり、そして映画を破綻させかねないほど執拗なまでに描写されるバセット犬の挙動。これを観れば「あー押井守ってこんな人間なんだ」と(嫌というほど)解りますな。もう一回観に行きたい。

それにしても、日本ではプロデューサーの息をこれだけ感じる映画も珍しい。どのように観ても失恋した男たちのストイシズムとナルシシズムに満ちた哀愁の世界なのに、なぜか宣伝では生命の意義を問いただすラブストーリーになってる。中身は変わらない押井節に何故かちょっと安心した1時間半。どこまでも「侠」の映画であり、まかり間違ってもOLの支持は得られそうにないですな。

ZERO7/『WHEN IT FALLS』。2001年の1stのヒット以来、レディオヘッドやレニー・クラヴィッツのリミックスを手がけてきたUKの2人組による2nd。ダウンテンポでまったりとしたソウル/ダンス系のチルアウト。気持ちいい。オールリピートで放っておくといつまでも聴いてしまいそうな。現在公式サイトでは曲の一部を試聴できるサービス中。ほんと一部だけど。どうせならSEALみたいに何曲も流しまくればいいのに。日本版はお決まりのCCCDだったのだけど、輸入版もレーベルゲートでちょっとショックだった。

青森に行っていたヤスハラに、御土産として「ゴールデン・ヴァージニア」という紙巻煙草を頂きました。映画なんかでは格好良くササッと巻いて舌で糊付けしてるんですが、試しても全く格好良くならない。カサカサと巻くと葉っぱがぽろぽろこぼれて、火をつけて吸うと空中分解するという御粗末さ。うーむ。格好良く吸えるようになるまで練習しないと。巻くのに忙しくて味はよく覚えてません。

3月12日

歩いてたら近所の洋食屋のおばさんに出会って大判焼きを頂きました。その後松平氏に出会い、その洋食屋に行ったら、今度はシェフがビーフシチューをご馳走してくれました。ここんとこシーチキンご飯ばっかりだったので、ホントに嬉しかったです。美味いが一番!

つうわけで、松平氏とは同好同士最近見た映画の話とか、『イノセンス』の宣伝の仕方は間違ってるのではとか、大西さんの死に様とかそんな話をしました。それにしても相変わらずというか、映画の話になるとホント口が止まりません。感想だけに留めておけばいいものを、物語における悪役の重要性とか邦画と洋画の撮影の違いとか、そんないらんことまで語りだすからキモくなるんですね。この辺なんとかしねーと。

あと、帰ったらちょうど『耳をすませば』をやってました。相変わらずジブリ作品は背景とか空の描写が綺麗。それにしても、主人公の両親が室井滋と立花隆(!)だったとは。なぜ立花隆?キャスティングの意味がわからん。実写でこのキャストは見たくないかも。

明日は野暮用で東京へ。1年ぶりに会う人たちもいるので楽しみです。

3月10日

思うところあって、トップを春らしくダークに更新。あくまでダークに。

今日もバイト。30分くらいしても作業の人たちが来なくて、いい加減腹具合も悪かったのですが、ようやく来たと思ったら開口一番「わたしら初めてで規制とか全く分からないのでよろしくお願いします」と。ヤメロ!そんな目でこっちを見るな!僕だって単なるバイトだからようわからんね!そんなことは言えないので、出来るだけ偉そうに規制図を見せながら事細かに説明して、おっちゃんらが理解しようとしている間に影でこそこそ携帯で社長に泣きついたりしました。今日で最後のバイトになるだろうと思ってたら、こんな試練が!そりゃあ3年も先輩がたのケツにくっついて作業してれば、それなりに手順らしきことは分かりますがね、いくらなんでも全員素人では話にならんでしょう。これはアレか?バイト納めに当たっての卒業試験みたいなものですか?どんなバイトかと。

全員がビクつくなかで出発。まあやってみればなるほど、それなりに出来るものじゃん。普通は路肩で「200M標識は回すんですか?」とか「小さい矢板は標識の下でいいんですか?」とか電話で聞いたりしないけどね。かなりヘロヘロな出来でしたが、何とかそれなりにぱっと見は規制に見える程度のモノが完成。結局通常の2倍くらいの時間がかかってようやく工事開始。この時点でもうすでにかなり疲れてましたが。

まあそんなわけで、長くやってきた高速道路警備のバイトもこれで終わり。最後に社長に装備を引き取りに来てもらったのですが、「これで最後だねー」といわれた瞬間、なんともいえない気分になりました。卒コンですらこんな気分にならなかったのに!何だかんだでゼミの連中とはまた会う機会もあるだろうし、サークルの後輩や仲間はネットでも近況を知ることが出来ると思う。でもバイト先とはこれっきり、多分もう会うことはないでしょう。そんなに頻繁に入ってたわけでもなかったけど、卒業ということをここまで意識させられたのは多分はじめて。サヨナラ会とかがあるわけもなく、いつものように「お疲れぃ!」と一声残し愛車のバンで夜の街に走り去っていった社長の姿になんともいえない「別れ」を感じてしまった日でした。

3月9日

ダンボールを8箱も使ってようやくCDと本が8割ほどなくなりました。文庫をどけたら昔読んでいた映画関係の本が沢山出てきて、しばし読みふけってしまったり。

昼飯を食って歩いてたら、図工専攻の友人が近所の美容院に絵を描いていました。何とかいう有名なアーティストのデザインらしい。見ながらいろいろな話をしていたら結局午後いっぱい手伝っていたり。

そういえば、イラクへ行った陸自はグリーンの迷彩着てるけど、砂漠でグリーンて意味あるのかね?

『ブラム学園』なるモノをやるらしいのだが。

3月6日

ようやく今日。もはや日記でもなんでもないね。

バイト先から「チェーン規制がかかるかも」との電話が昨夜22時過ぎに。いつ出動がかかるか不安で、よく寝れませんでした。午前4時を回って、さすがにもうないだろと思ってたら5時過ぎに電話が。雪はすでに降った後で止みかけてるのに。結局公団で2時間半ほど車内待機の後解放。なんだったんだもう。

その後は一日中引越しの準備とか専門学校探したりしてました。まだ部屋決まらないので、とりあえず実家へ。ダンボールに詰めても詰めても全然減った気がしない。

某シナリオ誌に、『問題のない私たち』という映画の脚本兼監督の人のインタビューが載ってました。この映画はうちの近くの高校の在校生(執筆当時は中学生!だったらしい)が描いた漫画が原作。漫画原作ってのは僕の『綺麗』と同じですな。まあ負け惜しみですが。

しかし問題はこのインタビュー内容。しっかり読んでないけど、何か「今回は直球勝負。まあカット割りとか特撮に凝った映画にはロクなものがないけどね」みたいなことが書いてあった。阿呆かと。それなら何故カット割りも特撮もシナリオも最高の映画を作ろうとしない!?ロクなものがないと思うなら自分で監督してみせればいいだろと。「カット割とか特撮が凝った映画は嫌いだけどね」とか言うならまだ分かりますが、(実際そうなのかは置いておいて)それらを主眼に置いた映画にロクなものがないから地味な映画を作りますというのは、もはや監督として負けを公言しているようなもの。てめえの趣味を前提として他をこき下ろすのは極めて不愉快。とカット割や特撮が凝った映画も地味な映画も好きな僕としては思ったりする。

幸村誠/『プラネテス』最終巻。ぶ厚い。哲学とエンタメと現代における冒険者の姿をごた混ぜにして迷走していた作品もこれで見納めか…。下手に引き伸ばすよりも密度とストーリーを4巻に濃縮したのは正解でもあり、同時に彼らの生き方をもっと見てみたいとも思うこのジレンマ。どちらにせよ近年まれに見る傑作であったことは確か。2巻以降の哲学的な部分は賛否両論だけど、何かを成すのにハチマキやロックスミスのごとき覚悟が欲しいとも思う。4巻の戦争編のエピソードが素直に楽しみきれないのは、希望と現実のギャップがあまりにもリアルなところを抉るから。登場人物の感じるジレンマは、同時に我々自身が現在進行形で感じているもの。今の自分にとって考えたくない問題を容赦なく突いてきます。うーん。キツイ。

3月5日

というか、3月4日の夜。

ゼミの慰安旅行で西湖にある温泉宿へ。先日下見に来た日には、某宗教系のS大学が宿泊していた。D・Iクルーという人たちで、何がD・Iかと思ってたら友人が気付いた。アレだった。あの先生のお名前がD・I。…なのかどうか知らんけど。

当日はS大学もおらず、代わりに東京外国語大とかが泊っていました。予約はうちの大学名になってましたが、8割が女子で若々しさに満ちた外語大の皆さんと、すべて男で半数が院生、助教授、そして学生も20台中盤というやけに平均年齢の高いしょぼくれた面子の我々。とてもじゃないけど面を上げられませんでしたとも。まあそれでいいんですがね。

温泉はほぼ貸しきり状態で、露天は我々だけでした。話も弾んでいい気分だったけど、4年間の思い出とかは一切なかったような気が。進学とか都心への就職が多いので、すでに来年いつ集まるかみたいな話題でした。卒業したらゼミのことなんか忘れてしまうのが当然な中、気軽に集まれるような気がする。いちいち感傷的にならずに前向きなうちのゼミは本当にいいね。

その後、部屋で酒を飲みながらみんなでテレビ見ました。助教授の強い要望による「エースを狙え!」と院生の人が毎週見てる「白い巨塔」。久々にテレビドラマ見ました。最近映画ばっかだったからなあ。「エース〜」はすでに最終局面でしたが、驚くべきことに主人公が1度も試合をしないままに勝ち進んでいった!試合のシーンもほとんどなくて残念。最近のスポ根はこうなんだ。全部見たわけじゃないから知らんけど。助教授がいちいち説明とか思い入れを語ってくれたので非常に楽しめましたが。「白い巨塔」も裁判。一度照明がモロにガラスに映りこんでるシーンがあって驚愕。これしか使えるカットがなかったのかなあ。伊藤英明は嫌いです。釈由美子もドニー・イェンも樋口真嗣も頑張った『修羅雪姫』を台無しにしてくれたから。それにしてもこのドラマはいい顔の俳優を集めたもんです。みんな本当に悪人に見える。そういえば4月から「MONSTER」のアニメ版も始まりますな。

夜中にTVのチャンネルを回してたら、80年代のアイドル映画やVシネを中心にしたケーブルで『新ヤンママトラッカー 涙街道・爆走かぐや姫!』なる映画をやっていました。観てたら舞台が山梨。知ったような景色がちらほら。東京の山梨のイメージはやはり爆走とかヤンママトラッカーなんだ。ストーリーは、悪性ガンにかかったヤンママトラッカーと放任が災いしてすっかり不良に育った一人娘のコテコテの人情劇。すげー。典型的なストーリーながら、黒沢清を髣髴とさせる引きの映像や、鈴木清順や実写時代の押井守のような抽象的な老人の語りなどなかなか面白みのある映画でした。主人公が命を削って熱海への峠越え(そんな危険ではないらしいけど)へ向かうラストへのもっていき方もケレン味があってやたらと興奮してしまったのだけど、肝心の爆走シーンがすっぽり抜け落ちていてガッカリ。道交法のせいですかね。劇中では山梨県警がやたら弱くて笑えましたが。どうやら本作が完結編だったらしい。

そして助教授が見たがっていた「エリア88」。1話がひどいドッグファイトだったので見てなかったのですが、アニメフリークのうちの助教授が見たがるからには少しは面白くなってきたのかと思ったら、助教授曰く2chの本スレの叩きを見るために見ているんだそうな。ひたすらPCがないのを悔しがっておられた。いろんな意味でひどい話ですな。

翌日帰って卒業の掲示をみんなで閲覧。無事卒業できてました。

3月4日

朝からTIGERの撮影に参加。昨日の編集でカメラを所持していたため、集合時間に5分ほど遅れてうわどうしよやべぇと思いながら焦ってたら、集合場所には虎とアヤカさんしかいなかった。あとは全員遅刻。主演俳優は3度寝で1時間半も遅刻した。シネファクらしいね。

この世界には映画の神と呼ばれる方がいらっしゃって、こいつは非道いことで有名。例えば、折角役者のスケジュールが合った日に限って雨を降らせたり、晴れていてもカメラをセッティングすると空を曇らせたり。『綺麗』の時にはずいぶんと苦しめられたりもしたけど、この日は雪という予報にも限らず朝から快晴。すげー。TIGERの人徳ですか。悪い男なのに。

とか思ってたら、外での撮影になったら急に寒くなってきて、太陽も曇りがち。やっぱりやりやがった。僕は光栄にも撮影を担当させてもらったんですが、手がかじかむことかじかむこと。それでも車の中からの撮影とかは暖かくって、まだよかったけど。僕は割にトリッキーな撮影が好きなほうなので、車内から外の人物を追ったり、逆に外から車内の人物を撮ったりする撮影は楽しかった。広い道だけど時々ノロノロ運転の最中にトラックなんかが通って怖い目にもあったけど。前に自動車のトランクに乗り込んで後ろを役者に走ってもらったときよりかはマシかね。外での撮影を終えて帰路に着いたらとたんに晴れてきた。

屋内に戻って撮影してたら、ゼミの友人から電話。明日からだと思ってた慰安旅行が今日からだったらしい。うわどうしよやべぇと思い、かつ撮影途中に撤退という残虐非道極まりないことをしてしまった。監督はじめスタッフキャストに申し訳ない限り。その後1時間ぐらいで撮影は終わったらしい。朝からバタバタしてばっかりだ。TIGERごめんね。

3月3日

3月。

最近また寒くなってきました。先週暖かかったので、バイトのときに油断してたら雪が降りやがりました。凍死するかと思った!今年はもう灯油買わずに乗り切れると思っていたのに。

編集。普通なら部室で2、3日夜を明かすこともあるけど、冬は寒くてそんな気は起こりません。今日は先週に引き続いて2回目。必要な音響素材(出元は内緒だ!)をPCに取り込んで、先週つないだ映像に合わせて調整。思ってたより使える部分が少なかったので、短い音源を重複したり音量を変えたりしてみたら、思いのほか綺麗に入っていい感じ。ビデオ音源だからどうしてもノイズが入るが、まあこれも恐らく気にならない範囲だと思われ。さらに、これに合わせて本編カットをブラッシュアップ。何度も観て、カットの切れ目に不自然さがないか試行してみる。ひたすらこうした行程の繰り返し。つなぎ方が変わるとはいえ、1フレーム単位での調整が続くので、いい加減気に入ったカットも見飽きるってもんです。

編集作業は希望と後悔。あの時もう少し違ったアングルを撮っておけば、とか、もう少し違った撮り方もあったんじゃねーか、とか。それはもうどんなに気をつけていても起こることなんで、極力考えずに今の素材で最善のカットワークをするしかないのだけど。カッティングのタイミングは、これはもう全て勘です。素材を観ていると、ピーンとカットすべきタイミングが分かります。これには結構自信がありまして、1フレームの誤差も見逃しません。逆に言えば、他の人が観て何も思わない部分でも、タイミングがずれているとなんか気持ち悪くて気になります。そのせいで1フレームずらして見て、もう1フレームずらして見てという地道な作業になってしまうわけですが。

最初使うつもりがなかった音楽を入れてみたらやたらと怖くなったので、そのまま使うことに。今回は出来る限りシンプルにいくつもりだったのですが、音楽入れると雰囲気ががらりと変わるのでやってて面白いです。ちょっと大げさかとも思ったけど、案外このくらいやっても観ている人は引かないであろうというギリギリの線で決行。

登場人物は地味なのに、仕上がったものは結構な怖さになりましたよ。11分そこそこの尺なのに、どんでん返しが2回も!「羊」を作ったときに、こんなん誰も怖がらんだろ、と思ってたら、結構な数の人が「怖かった」という感想を書いてくれました。作った身としては、細かい編集ミスや舞台裏を知ってるため、純粋に観れないので怖いのだかなんだか。まあそれでも、出来上がったものは予想していたものとは違うものなので、それなりに楽しめます。それがあるから、また作ろうと思えるわけですが。

冬にホラー映画を作っても何もメリットがねぇ。余計寒くなるだけです。4月公開予定。