11月30日
予定通り午前5時過ぎ、撮影のため出発。冬の5時ってまだ夜だよ。16ミリ用のアホみたいにでかい三脚を担いでいく。あーシルエットだけ見たらまるでゴルフにでも行くみてぇだ。荒川遊園で7時から撮影開始。で、午後3時くらいにクランクアップ。これで両チームとも撮影修了。DVでしかも2キャメだとえらいテープが回るね。10分の作品なのに、素材の総時間数480分て…。『ロード・オブ・ザ・リング』でも作るつもりかと。こりゃ編集大変だぞー。他班だから他人事みたいに言ってるけど、こちらのチームも結局300分超えてたりして。ううむ。もっとこう、ワンカットに魂込めないと。まあ好きなだけ回せるのがDVの利点のひとつだけどさ。
終わったあと、ヒルトンホテルへ。「le neauvou」の3人は来月の2日にシドニーへ帰ってしまうので、これでお別れ。7時半から12時半までのギグを初めて全て通して聴く。撮影した映像のDVDもそれなりに気に入ってくれているようなので、とりあえず僕の仕事としてもこれで終わり。何度も聴いているけど、DVXのインターフェース越し以外で聴いたのはこれで2回目だったりする。僕以外の彼らの友人も来ていて、原宿でカフェに勤めている人や、ファッションフォトグラファーをしている人とかと知り合った。いいね、なんかこういうの。五時起きが祟ってあんまり頭がハッキリしてなかったけど。最後に3人と固く抱き合って別れる。思えば奇妙なもんだね。たった3週間のことだけど、僕の平凡な人生の中でも濃密な時間だったし、色々勉強させてもらったこともたくさんあったし(いい飯も食わせてもらったし)。ありがとう。なんというか、実習撮影やヒルトンでの仕事といった今月のイベントの集大成にふさわしい1日でした。
帰る頃には終電もなくなってたので、家まで歩きを覚悟していたけど、なぜかクレッグが別れ際に自転車をくれたおかげで1時間も歩かずにすんだ。う…む。どこに置こうか。
奇しくも先日盗まれたマイチャリ初号機も今日帰ってきました。撮影が終わった頃に高井戸警察から電話が。なんでも民家の前に置きっ放しで迷惑だからどけろと。盗難にあったことを伝えて住所を聞いたら、え…あれ…?それ、僕んちの前じゃん。アパートの前の路地を挟んだ反対側。行ってみたら本当にあるし。ていうかさ、盗まれたところから歩いて5分くらいなんですが…。その程度の距離を移動するのにチャリ盗むなよう。バカちん。つーか犯人はすぐ近くに住んでるってことじゃん。それっぽい奴を見つけたらとりあえず殴ろうっと。
11月29日
学校にて、アフターエフェクツで合成を試してみる。お、おお、飛んだ…。明らかに合成チックに…。まあね、狙いですよ。狙い。いやあ、ハハ、B級路線まっしぐらだねこの映画。しかし、面白いわ合成。すっげえ単純な方式だけどね、ちょっと感動しちゃいましたよ。しかしまあ、制作チームで学校来てるの、僕と監督だけだし。監督寝てるし。先帰っちゃうし。頼みますよホント。
なんか実家に運転免許の更新とかのお知らせが来ているらしい。講習とかあるらしい。めんどいなあこの忙しい時期に…。2月までらしいので、時間作って帰らなきゃなりませぬ。さて、そんな時間があるかなあ。しかし、もう免許取ってからそんなになりますか。僕が免許を取ったのは栃木です。友人のヤスハラと一緒に映画館フリーパスに惹かれて合宿に行ったはいいものの、講習の合間に行けるほど近くに映画館がなかったというトンデモな結果でした。でも教習所は渡良瀬川の流域で、近くに広い土手があったりしていいところでした。岩井俊二の『リリィ・シュシュのすべて』のロケ地だった場所です。帰ってから観て気がつきました。映画の背景で、遠くに教習所映ってたし。行く前に知ってたら色々見て回れたのになあ。
しかし、運転なんて山梨のアパートから静岡の実家に帰るときに、樹海を横断する林道をぶっ飛ばしたくらいしかしてないので、今でもちゃんと運転できるかどうか心配。あ、いや、すいません嘘です。ぶっ飛ばしてない。怖くてノロノロ走っててダンプに煽られたりとかしてた。…もっと心配だな。
まあ、とりあえず明日も撮影で5時出発なので寝ます。最近寒いので、布団から出れるかなあ。
11月28日
バイト。最近職場に来るたびに「お、久しぶりだなッ」と嫌味を言われるようになった。ええいッ!人を珍獣か何かのような目でー!まあ今月は正味8日くらいしか働いてないからね。はああ来月ヤバイよ年越せるかヤバイよ。そのくせ休日は1日しかなかったりしてんのにさ。まあいいけど。マジでヤバかったら親に土下座しよう。
今日はアホの同僚が競馬で2万勝ったとか何とかで、肉を喰いに連れて行ってくれましたー!!ああ、なんていい奴だ!これからは偉いアホの同僚って言おう。そうしよう。こう書くとすげえアホな奴みたいだけど。まあいい。特上カルビをアホほど喰いました。肉はいいね!タダだし。
そのときの会話の中で、僕がもうひとりのアホの同僚に「Dはカッコつけだよなー」て言われていることが発覚。なッ…!何を馬鹿な…!こんな謙虚な子に向かって…!何を根拠に…と問いただしたところ、無線の喋り方がカッコつけてる、と。無線…まあ、無線はさ、特殊部隊とか警察とか好きな子にはたまらんじゃん?「レインボーブリッジ封鎖できません!」みたいな。万引きとかあったときにさ、警察呼んだときとか「Cゲートより管理室、制服警官一名現着、送れ」とか言ってみたいじゃん?…え?あ、そう…言ってみたくないですかそうですか。すんません。ていうかね、「俺の鎖骨さ、俺すげえ好きなんだけど…」とか素面で言ってる男にだけは言われたくないです。どんなナルシストかと。とりあえず僕と偉いアホの見解としては、「お前が言うな馬鹿め」ということでその場は満場一致でした。何だこの日記?すいませぬ。タダ肉に舞い上がっているようです今日は。
ていうか、ホテルでのことといい、最近色んな人にいい食い物を奢られすぎ。うーん…いいね!ありがとう皆さん!何も出ません!
11月27日
久しぶりの休み。
まったり昼まで寝て、布団干して洗濯して部屋の掃除をして『コン・エアー』を観ました。1ヶ月ぶりくらいに部屋の掃除が出来ましたよ。狭いとはいえ、やっぱ綺麗な部屋に住みたいしねえ。スティーブ・ブシェミは最近あんまり映画に出ないねえ。まあいい。とにかく、忙しくて出来なかった押入れの整理とかゴミの片付けとか色々出来てすげえさっぱりしました。やっぱ忙しくてもこういう日がないとね、やっとれんわ。
夜になって風呂に行こうとしたら、手持ちが明日のバイトの電車代しかないことに気付きまして、アパートの裏手にある水道で頭を洗うハメに。東京はまだ意外と暖かいから、こういう芸当が出来たりしてしまう。激貧さんそのもののような行動ですが、使ってるシャンプーはこないだくすねてきたヒルトンホテル備え付けの品です。意味分からんね。ヒルトンも自分たちのシャンプーが水道で使われているとは思うまいて。まあどうでもいいことだが。
明日からまたしばらく休みなしですが、忙しいとか疲れたって、自分でそれを選んだんだから当たり前すね。別にそれでどうこうってわけでもないです。全然まだまだいけます。大丈夫です。えへへ。
11月26日
昨日許可を取り付けた東京体育館にて合成パートの撮影。通常一般的なのはブルーバックと呼ばれる手法で、これは一般的にフィルムにおいて青の色調が対象に及ぼす影響が少ないことに起因しています。つまり、青色を抜いても人物やモノに対しての影響が少ないということですね。加えて撮影者の目にも優しいという。そんな理由があるようなないような。しかしながら、DVXシリーズの開発推進元であるDUスタジオによる合成用色彩比較対照実験結果によれば、最も合成に適した色彩は蛍光イエローということでね、先日製作部と共に新宿を行脚して購入したどぎついイエローの生地を使用したわけです。で、撮影。
…目が!目がぁー!ぁぁぁ…。
よくないこれ視覚的によくない!撮影者の目を潰す気か!しかも撮影対象がこれまた蛍光ピンクの全身タイツといういでたちでしてね、まさにもう気分はバルスを喰らったムスカのごとし。折りしも天候は合成に適した曇天で条件は良かったんですがね、なにぶん現場は千駄ヶ谷の駅前に位置し、幾人もの通行人が行きかう広場。スーツのサラリーマンたちがぽつぽつと通るその脇で、蛍光イエローをバックに奇怪な動きをする蛍光ピンクの全身タイツ。うはは!面白れぇー!蛍光イエローを背景に、通りがかった子供と記念撮影する全身ピンクタイツ!昼飯のカップラーメンをすするサラリーマンの冷たい視線を浴びながら、(空を飛んでいるはずの)パントマイムをする全身ピンクタイツ!実に面白い!でもたぶん誰も映画の撮影だと思ってねえ。
お知らせ。最近話題(?)のfirefoxを導入してみましたのですが、このサイトはなんかあまりよろしく表示されませんでした。しかし!直す気は無い!というかそんな暇な時間が無い!知識も無い!…ので、申し訳ありませんが「LIFE LIKE BLUEはfirefoxに対応しておりませぬ!」ということでひとつ。まあ読めることは読めますがね。
11月25日
そろそろげんかい。うそ。まだまだいけますよ僕は。
朝5時。DVX100と三脚を担いで出発、荒川遊園にて6時半から撮影開始。Bキャメのオペレートを担当し、昼ごろ東北新社から借りていたDVX100とトランシーバーの返却のため新宿御苑前までひとり戻り、さらに飯も食わずに合成パートの話を聞くために今度は赤坂のDUスタジオへ。あのスタジオはなぜか行くたびに眠くなる。ていうか行く機会がある日は何故かいつも睡眠が少ないだけか。話を聞いた担当者の方の「合成用の素材撮影は屋外でやるといいよ」との一言により、日も沈みかけた午後4時過ぎ、急遽製作部と共に2人で「合成シートを張れる高い壁がある10平方メートル以上の平坦かつ遮蔽のない都の管轄以外かつ道路使用許可無しで明日撮影出来る場所」を探すことに。そ、そんな場所新宿にあるかッ!!
…とか思ってましたが、探せば意外にあるもんですね。「自由に使えるテニスの壁打ちスペースがあったような」という学科主任の進言により赴いた千駄ヶ谷にて、その壁打ち場を管理する東京体育館の裏手のスペースを借りられることに。おお!広い!壁いっぱい!ヒャッホウ!…まあしっかり金は取られましたがね。1時間2千円。たけぇー!山梨だったら腐るほどあるような、なんてことない建物裏のコンクリートのスペースまで商売になる土地!東京!!それでもまあ、映画撮影は1時間1万円、写真撮影は1時間2千円のところを、「えーと、まあ、片仮名で”シャシン”(ていう業界用語)なんですがね」という詐欺まがいの説明をまかり通してくれた管理の方のおかげで、ずいぶん出費は制限できたけど。ありがとうごぜえます。そう言うように仕向けたのは僕だけど、実際に話をしたのは製作部なので苦情はそちらへお願いしますよ。えへへ。
まあなんていうか、映画製作ってのは「足とゴリ押し」ってことを久しぶりに思い出した一日。
11月24日
明日は別チームの撮影で5時出発なので、短く。
シネマライズで新海誠監督『雲の向こう、約束の場所』を観る。類型的な人物描写、類型的な人間関係、類型的なストーリー。でも僕は類型的なのが好きなので好きです。ただ一点、アヴァンタイトルとエンディングの描写的なコンティニュティーの整合性の相違というか、ああいう結末だと繋がらない気がしたんですがね、これは一体どういうことなんでしょう?詳しく書くとネタバレになってしまうんで書かないけど。観た人は僕にどういうことなのか教えてください。おかげで観たあとに?が浮かんで素直に感動できなかったんですけど。対ショック姿勢をとってたら軟着陸してしまったというか。む。ちょっと穿って書きすぎたか?観てない人は忘れてください。
11月23日
撮影。ていうか実質的にクランクアップ。はえー。まだ特撮合成用素材撮りとか残ってるけどね。人ひとり飛ばさなきゃいけんからね。岸部一徳だって飛べたんだもの。大丈夫でしょう。
今日は戸田公園のマンションで子役3人パートを撮影。小道具でゲームキューブとスマブラを持ってきてたんだけど、これがもうガキどもに大人気で、演技してる以外はずっとゲームやっている。うーん。休憩時間にずっと熱中してる姿とか見てると、ゲーム脳がどうとか言いたくなる人の気持ちが分かるわ。まあいいけど。演技さえしっかりやってくれれば。他人の子だし。知らんわ。
撮影には、あれほどDVX100Aで練習したにも関わらず、結局前機種のDVX100を使用するハメに。DVX100Aは他班に取られた。一文字しか違わんじゃないかいと言われるかも知らんが、Aの文字は伊達じゃねえすよ。両方とも24PAでの撮影が可能だけど、DVX100は肝心のシネライクガンマの種類が圧倒的に弱い。100Aには通常のシネライクに加えてシネライクD、シネライクVという2種類のガンマカーブが搭載されてるわけですが、100はシネライクのみ。一文字しか違わんじゃないかいと言われるかも知らんが、DとVの文字は伊達じゃねえすよ。基本的にシネライクガンマとは、暗部においてフィルムに近い質感のガンマカーブを再現できるというのが売りなのですが、光量が一定の域値を超えるとガンマでカバーできなくなるわけです。つまり、光が強すぎると微妙な影が潰れてしまうわけですね。DとVはそれぞれ光量の限界値がかなり高いのですが、通常のシネライクはそこまでの再現性を持っていないのです。いかにシネライクといえど、快晴で太陽を背負ったりした日にはDVらしいハイコントラストが露呈してしまいます。そういう意味でも、使い方を一歩間違えるとすべておじゃんなわけですが、まあ今回の撮影は2日とも御日柄もよく、ピクニックには最高、DVにとってはよろしくない天気模様で。昨日は、すぐ隣で100Aを使用してたチームでさえ、日陰でないとガンマ限界を超えるかどうかといったところで、日陰のひとつもない場所で、暗所でないと実力を発揮できない100を使用していた我々にとってはシネライクがなんぼのもんじゃいといった感じでして。まあ無理にフィルムテイストを必要とする作品でなかったため、逆にアイリス値を上げて撮ってみたりしたわけですが。よく考えれば、DVで撮ってるんだから作品によってはデジタルな映像になっても別にいいわけだし。シネライクとはあくまで選択の一つで、最終的には作品をどう仕上げたいかという一点に尽きるということですかね。こんな話してもつまらんと思うからもうやめるけど。
明日は撮休。今月入って最初の休日らしい休日ですな。だけど合成用のイエローバックを買いに行く。DVXの合成はブルーより蛍光イエローが最適らしい。開発者がそう言ってるんだからまあそうなんだろうけどさ、めんどいね。
余裕があったので過去の日記を書いてみたけど、やたら長ったらしくてうぜーので全部消した。まあ適当に想像してくれぃ。
余裕ついでに、寝転がってSEALのベストをヘッドフォンつけて激大音量で聴いてたらそのまま寝てしまって、スローバラードで難聴気味になるという偉業を達成。耳がきーんてする。いらんて。そういうの。
11月22日
撮影。荒川区のガキの集団に襲われたりとかした。
先日ですね、疲れているほど文章長くなるとか書いたんですがね、嘘。あれ嘘。無理。もう無理。明日の撮影プランを考えながら寝ます。近況というか書いてない分は、ひと息つけたら書きますが、ああ、一体いつになることやら。ああ、無理。死ぬ。
11月21日
帰還。我が私的映像クリエイト集団「D's Works」もついに世界進出。この3日間、ヒルトンホテルを根城に、色々、色々、色々やってましてとても疲れまして、一仕事終えたものの明日は実習製作のクランク・イン初日でして6時起きでございまして。なんかもう人生がどんどんどんどん進んでいく。休息を得る暇もなし。もう少しだけ頑張ります。
11月18日
バイト。朝6時半出動。イィヤッハアー!!
バイト中に大学院に残った友人からメール。大学の前にできる新駅と併設される新しいスーパーマーケットが今日開店らしい。こないだ文化祭行ったときに遠目に見てきたけどさ、なんか昔の景色にCG合成したみたいだったよ。頑張っても都留はやっぱり田舎だねえ。別に悪い意味ではなくて。建物がひしめき合う東京での生活に慣れすぎたかな。
終わったあとに、同僚らとバイト先の向かいにあるスカイラークガーデンズへ行く。スカイラークっていうから、ごく普通のファミレスを想像してたんだけど、実際にはなんかイタリアンレストランみたいな感じだった。ほとんどの料理が税込み1000円オーバー。あっれー?静岡のスカイラークは普通のファミレスなんだけどな?財布の中身を確かめて鬱になってたら、どうやら給料日の20日が土曜なため、繰上げで明日バイト代が入るらしい。良かったーとばかりに、皆でピザを分け、ハヤシライスを食い、ついでにビールを飲んでしまった。結局1人1700円。うあー使いすぎだ。最近リッチな食生活だから油断してた。今月はバイトにあまり入れなかったので、来月の20日以降の給料がヤバイかも。とても笑って年を越せそうにないなあ。まあいいや。どうせクリスマスも暮も正月もバイトだろうし。はぁーあ…。
今思い出したけど、明日は修了制作のシナリオプロットの提出日だ。なにか話を考えないと!何か参考になるかと思って、先日タワレコに行ったときに配布されていた、テアトル新宿で特集上映される某映画学校の制作作品のプログラムを見てみた。なんじゃこりゃ!?あんまりだ。どの作品も、「恋人」とか「日常」とか「別れ」といった言葉が頻出し、みんな似たり寄ったりの主人公、似たり寄ったりの年齢、似たり寄ったりの物語。とりあえず男とか女が登場し、浮気したり失望したりして日常を送って、だからいったい何なのさ?みたいな。いやね、そういう作品が嫌いというわけではないんですよ。ただあまりにみんな同じに見え過ぎ。というかみんな「恋」「日常」がらみ。そりゃあ、日常とかをモチーフにした方が描きやすいだろうけどさ。みんな何かしら日常を送っているわけだし。だけど、映画ってそういうのを描くだけではないでしょう。想像力が人ひとりひとり違って、それが無限に存在するのなら、映画には何だって出来るはずなのに。なぜそれを描こうとしない?ていうか、なぜ周りを見渡せば似た作品がゴロゴロしていているのに、わざわざそのモチーフを選ぶ?わけわからん。重ねて言うけど、日常を描くのが悪いという意味ではないんですよ。物語は多様性があってこそですから。しかし、その多様性こそがこのプログラムに欠けているもの。1本くらいミステリとかSFとかホラーがあってもいいんじゃねーのかと。みんなが皆、日常とかその周辺に落ち着いて安心してしまうから、結局「邦画は物語が弱い」とか「観ててつまらない」とか言われてしまうような。まあ実際に作品を観てみないと何とも言えんけどさ。あらすじを見た限りでは、別に金払って観たくもないわ!そんな話は自主映画ででも撮ってろ!金取るな!馬鹿め!
とまあ怒りをぶつけてみたはいいですが、結局プロットは提出しなけりゃならんわけで。眠い。
11月17日
疲れた疲れたといつも書いているので説得力に欠けるが、今度ばかりは本当に疲れている。イル。ILL。
朝。ずっと借りていたDVXを先輩が撮影で使うので、新高円寺駅まで届けに行く。家から徒歩20分くらい。自転車ならもっと早く持っていけるのになあ。どこかのファック野郎のせいで…。移動手段がないのも困りものなので、帰りがてら自転車の集積所に、撤去された二号機の回収に行くも…やってねえ!てっきり9時くらいからやってるもんだと思ってたら、11時からとか抜かしてやがる…!人が忙しい毎日を送ってILLというのに…!あーもうチクショウ!なんだかどっと疲れが出てしまい、このままではいつまでも取りに行けなさそうなので、今日は午後からの出席という旨を友人に伝える。ついポロッと「あのクソ野郎のせいで…」と口走ってしまってから気付いたけど、これじゃまるで先輩がクソ野郎みたいな言いぶりだ。日本語は正しく使わないと、あらぬ誤解を招いてしまうね。気をつけよう。
…そしたら、今日の講義は午前中で終了、午後は各班ミーティングだったらしい。あちゃあ。まあうちの班は2人しか来ていなかったようだけど…。監督もこなかった…らしい。他人のことはあまり言えんが。午後、あからさまに寝おきな監督と合流、改めてシナリオの直し。監督任せだといつまでも上がらないので、ちゃんとしたミーティングできちんと形を作って、その日のうちに書き上げてしまうことに。4人であーだこーだと言いあった甲斐あって、夕方にはなんとか形になった。製作担当も機嫌が直ったのでなによりだ。最初からこうやってれば良かったな。
帰りに、SEALのベストを購入。輸入版はアコースティックバージョンが入った2枚組なのに、日本版はベストのみ。売る気あるのか?もちろん輸入版を購入。ベストといっても、日本での未公開曲が1曲入り、『W』に収録されなかった映画『スペースジャム』(懐かしいなオイ!)のサントラに入ってた「FLY LIKE AN EAGLE」も収録されてる。しかも、「MY VISION」はジャカッタのフィーチャリングバージョンだったし。なにより、「KISS FROM A ROSE」のアコースティックアレンジが最高。いい買い物した!生活はヤバイが!
「疲れたとかなんとか書いてるくせに更新量は多いじゃないか嘘つきめバーカバーカ!」とお思いの方もおられるやも知れませんが、何故か僕は疲労度と更新度が比例するという妙なことになってまして。一見元気そうでもクソ文を長々と書き連ねているときはお察しくださいませ。なんだこれ?
11月16日
つ、疲れた…。限界。
なんか…左の瞼がピクピクするんですが。
バイト。終了時間を見誤り約束の時間に遅れる旨をニックに電話するも、電話越しでは何を言ってるのかよく分からない。相手の顔を見ながら喋るとなんとなく意味が通じるものがあるのだけど、言葉のみだと流れに追いつけず理解が出来なかったりする。仕方ないので携帯のアドレスを教えて、メールで送ってもらうことに。必死になって喋ってたら、バイトの同僚に奇異な目で見られてしまった。
メールを読むと、なんでも先日の映像が、片チャンネルしか音が出ないということで。撮影では通常1chをキャメラマイク、2chをガンマイクで集音するので、片方がオフになっていた模様。失敗ばっかりが出てきて大変勉強になりますな。いやいや。とりあえず編集で両チャンネルにできるので、そうする旨を…伝えられるほど語学に堪能でなかった…。
終わったあと、ヒルトンへ。なんかもう1日おきに行ってるので、あんまり緊張もしなくなったな。堂々と入っていくと、やっぱりホテルマンが「あの…」とか言いながら近づいてくる。なんだよ!大学のリサイクルで拾った服を着てちゃ悪いか!?悪いのかコルァ!?そんな自虐的なことを思い浮かべながら彼らのバンド名を出すと、渋々中に入れてくれた。中では演奏の真っ最中。歌いながら手を振ってくれる。席に着くと、ウェイトレスのお姉ちゃんがメニューをサッと差し出す。何か頼むのが当たり前だとでも言うつもりか?…当たり前か。バーだしね。恐る恐るメニューを見ると、あんれまあ、全部4桁じゃねーすか!財布の中にはなけなしの3000円…。
(´ー`)「ご注文はお決まりでしょうか?」
(゚Д゚;)「…えーと」
(´ー`)「はい」
(゚Д゚;)「…水…」
(´ー`)「は?」
(゚Д゚;;;)「…水を」
(;´ー`)「水ですか!?」
(゚Д゚;;;)「水で!」
(;´ー`)「…銘柄は何になさいますか?」
(゚Д゚;;;;)「水道水を!!」
(;´ー`)「…」
(;´ー`)「…かしこまりました…」
ああー…そんな困った顔しないでくださいよ!
まあそんなこんなでね、お姉ちゃんはすげえ目で水を置いて早々に立ち去ってゆきました。穴があったら地中深く埋めてくれ…。ああー…。演奏が終わり、彼らが降りてきまして。クレッギーが「Are you hungry?」と。またか!またもやディナーをご馳走に!ああ…これじゃまるでアレだ…「外国人に飯をたかる悪い日本人」だ…!なんとか「申し訳ねえ…ホンに申し訳ねえ…」と伝えると、「まあ気にするな。たーんとおあがりなさい」と。すげえよ違うよバーで水一杯を頼むばかちんとは違うよ…。
その後、せめてものお返しに撮影。色々いじったおかげで前より鮮明な画が撮れました。やっぱりちゃんとシーンに合わせて調整しないと駄目ですな。「スタッフは気にするな。自由に撮ってくれ」という言葉に従い、でんと鎮座するクリスマスツリーを押しのけながら撮影。ウェイターが嫌そうな目で通り過ぎるも気にせず!気にせず!最後の30分くらいに、M君が仕事を切り上げて駆けつけてくれた。けど、撮影のためにキャメラを先輩に渡さなくてはいけなかったので、11時過ぎに退却。なんかせっかく来てくれたのに申し訳ないな…。そういうわけで、金曜に学校が終わった後改めて編集を見ることに。彼らは12月のはじめに帰国してしまうらしいので、かなりタイトなスケジュールになってしまった。本当の本業である映画のクランクインももうすぐだし。体力もつかな…。
へとへとになって帰ったら、またもやチャリを盗まれていた。前盗られたのと同じ奴を。鍵は区に接収されたニ号機に搭載していたので。おのれ。どいつもこいつも僕からチャリを奪おうとしやがる…。
今日の教訓。「バーで水を頼むな!」
11月15日
ヒルトンホテルから帰ってから、今日提出の実習シナリオに着手するも、疲れが祟ってろくに書けなかった。でも結局徹夜。結局少ししか書けないなら、少しでも寝ておけばよかったなあ…。実習シナリオ云々というのは、今回の実習作品のシナリオを改訂するにあたり、監督のイメージを膨らませるためにスタッフがそれぞれ原作を元にシナリオを書いてくるというもの。つまるところ、他人の作品を脚色するということであり、僕なんかは自分なりのテイストに直す方が慣れていたりするわけで。しかしながら、今回はヒルトンで予想外の仕事が入ってしまったために、時間及び労力的にいっぱいいっぱいで書けなかった。うーん。とりあえず、明日までにシナリオは完成させなくてはならないので、中途半端でも持って行って正解だったかね。まあ最終的に書き上げるのは監督の仕事ですが。そういう意味で、今回の監督、特にもう一組の方は精神的に結構参ってきているみたいだ。難しいね監督って。
しかし、最近僕のシナリオは頭でっかちになってきている向きもあり、矢崎監督に「種を凄い頑張って蒔いてるけど、収穫までに力尽きてるみたい」と言われてしまった。確かに言われるとおり。やはり一度きちんと書き上げて、なおかつ書き出しの筆力を最後まで維持できるようにならないと…。難しいね脚本って。
学校がはけたあと、新宿紀伊国屋書店で、先日購入した福井晴敏の『6ステイン』のサイン会へ。数年前に最初の『川の深さは』のサイン会に行ったときは年配層が目立ってたけど、回を重ねるごとに老若男女幅広い階層が来るようになってきたような。今回は女子高生までいたし。女子高生が軍事冒険小説を読む時代なんだ…。作品映画化の波及もあってか、180人を超す人入りだったらしい。映画が公開されたらどうなってしまうんだ?福井さんとは、なんだかんだでもうある程度顔なじみなので「お久しぶりです」みたいな感じ。顔を輝かせて喜んでいる人たちがなんか新鮮で羨ましかった。
そのあと恒例の飲み会。本日は福井さんの誕生日でもあったので、ケーキなんかも登場。参加者の中にはプレゼントを要してきた人もいたけど、ガンプラが目立ったのは因果というもんでしょう。初顔のファンの方も多かったので、僕やコージさんみたいな古株は隅のほうでこっそり飲んでいたり。昔は10人そこそこだったのになあ…。まあいいけどさ。というか、徹夜明け&疲労でなんかもうぶっ倒れそうだった。今回の収穫は、以前映画館を探し回っても無くなっていて手に入らなかった『ローレライ』のチラシ。きちんと福井さんのサインも入れてもらったし、後は亀山Pと樋口監督のサインを入れれば完璧ですわ。映画好きにはたまらん代物が手に入るので、ありがたい限りですよ。2次会もあったけど、さすがに無理な感じなので早々に撤収してきました。さすがにこう大型イベントが続くと疲れがヤバい感じ。もうひとつ体が欲しいなあ…。
まあ、ヒルトンホテルの件にしても福井さんの件にしても、人との繋がりってどこで得られるか分からないし、思ってもみなかったところから不意に現れたりする。人生ってのは面白いね。
11月14日
バイト。知らない間に新人が入っていて、今まで僕が最年少だったのが彼は21歳だったりして、彼はウェブでフリーの音楽ライターをしていたりして。いろんな意味でね、負けねーようにしないと。仕事なくなってしまう。ただでさえ忙しくてあまりバイトに出られないんで。
バイトが終わった後、ヒルトンホテルへ。なんというか、ひとりだと前以上に緊張してしまって挙動不審になり、前以上にホテルマンに不審がられる。ロビーで泣きそうになりながらウロウロしている自分の姿に、さらに泣きそうになる。今にもつまみ出されるんでないかと思っていたんだけど、そこはホテルの人々もプロ、オロオロしながらフロントに行ったら、丁寧な対応で部屋のある階まで連れて行ってくれたりして。優しいー。でも多分すげえ迷惑。
で、ようやく部屋の前に来たものの、今度はあまりの静けさにちびりそうになってしまう。ここであってたか?とか考え出すとキリが無さそうだったので、思い切ってノックすると、僕をリクルート(?)してくれたサックスのクレッギーが出てきた。満面の笑顔で部屋に通されると、ありゃまあ、ヒルトンの個室って奴は、普通に僕の部屋より広いし。当たり前か。ベッドでけぇー!わあーい!!…とまあぶっ飛んだ頭はロクなことを考えてくれませんな。友人が合流することをそこで初めて伝えるも、快く承諾してくれまして。数分後、友人Mが到着。慣れてる…こういう場所に慣れてる…!西洋人というのはとにかく異様にフランクで、会ったそばから普通に友人になっている。すげえなあ。それに引き換え日本人てのは…まあいいけど。
M君は英会話学校に行ってたりするので、話が実にスムーズに進む。ありがたやー。僕の身振り手振りだけではどうしようもないね。こんなことになると分かってたら、もっと真面目に英語の練習をしておくべきだったなあ。恥ずかしい。彼らはホテルに雇われて滞在しながら演奏しているらしく、日本に来る前はインドやらニュージーランドやらへと渡り歩いていたらしい。詳しく話を聞くと、今日は実はオフの日で、先日撮影した映像で次に行く上海のホテルのマネージャーに渡す映像の編集をやってもらいたいと。
!!?(゚Д゚;;;)
目の前のラップトップにはアドビのプレミア・プロが…!(゚Д゚;;;;;;)まさか…まさかヒルトンの一室で編集の勉強まですることになろうとは…!?今更「そんなに使いこなせてません」とか言えねえ…!とりあえず英語版に四苦八苦しながら映像をキャプチャ。この前のテープはなんだかんだで80分もあるし。そしたら、クレッギーが「飯は食った?」と。…まさか。というわけで、合流したピアノのニッキーと共に階下のレストランへ…。ヒルトンでディナー…。うおーい!一体なんでこんなことに!?バイキング方式だったんですが、仔牛のなんとかとか、サーモンのなんとかとか、なんとかのなんとかとか…。ラーメンとか秋刀魚の蒲焼丼とかばっかりだった昨日までの生活はどこへ…?ああ…神様…。
もはや(食うのに忙しくて)何を話したかも定かではないですが、映画の話とかそんなことを話したような…。ああーもう何がなにやら!部屋に戻って再び四苦八苦しながら編集。最初は色々なパートを使って楽しくファンキーなバンドのPVにしてくれということだったんですが、時間がかかりそうなのを見抜かれたのか、3曲ほどピックアップして繋げてくれということで。あのヘボい映像をすげえ褒めてくれて、いいアングルだとか色が美しいとかで握手やら抱擁やらをしきりにやってくれて、こちらも楽しくやれました。ヴォーカルのキャリーも合流して、デジカメで写真撮ったりギターで演奏したり、とても和やかなムード。友人M君はもともとフランクな性格なので、普通に溶け込んでいる彼のおかげもあって僕も楽しかった。こういう楽しい空気だと、さぞかし仕事も楽しいだろうなあ…。かつかつでやってる自分たちの映画製作と比べて羨ましくなったりしました。
写真をウェブに載せてもいいかな?と聞いたところ、すげえ笑顔で快くOKしてくれたので、「le neauvou」のメンバーの姿を。バンド名は英語にすると「The New」という意味。
左上は西新宿で出会ったときのクレッギー。本名はクレッグ。すげえ渋い。盗撮していたにもかかわらず、全然気にしないでキャメラの前で一曲演奏してくれた。そのままウイスキーのCMにでもなりそうな勢いです。やっぱり海向こうの人はどう撮っても画になりますな。隣はバーで歌うヴォーカルのキャリー。本名はキャロライン。すげえ美人。背が高くてモデルみたい。声も綺麗で声圧があって圧倒されてしまう。その隣はピアノのニッキー。本名はニック。ソロを終えたあと、必ずこのいい笑顔になる。フルートも出来たりする。右端はダブルヴォーカルのクレッギーとキャリー。クレッギーもソロでヴォーカルをやったりしている。ハスキーでいい声。左下はステージ上の3人。ニックのキーボードには、何故か招き猫が置いてあったり。最後は今日、部屋でくつろぐ3人。クレッギーがギターで演奏を始めると、他の2人も合わせて歌いだす。映像で見せられないのが残念だけど、「ウィードワナゴーホーム〜」と東京旅行の即興の歌を歌っているところ。僕らも含めて、夜の2時に異様な盛り上がりをみせたりしていて、もうこれだけでも映画になりそうな勢いだったり。
まあ結局ろくなことも出来ないまま深夜になってしまい、aviファイルの書き出しを残して帰ることに。なんだかすげえ申し訳ない。M君も明日は仕事なのに遅くまで付き合わせてしまって。飯を奢ってくれるという、この世でもっとも素晴らしいもてなしをしてくれたのに、なんだかとても中途半端な自分が情けねえ。というわけで、火曜にもう一度撮影と編集を手伝うことになりました。明後日までにもっと勉強しておかないとなあ。頑張らな…。
11月13日
疲れ た。
朝。撮影テストとフロアプラン作成のため、埼京線で戸田公園までへろへろと。埼京線から見える景色は広々としていて、とてもいいね。何となく都市のイメージのひとつ。戸田公園は、適度に閑静で適度に東京に近く、まさに郊外って感じ。今回の撮影で部屋を提供してくれるのは、同学の30歳元医師。奥さんもいるのに、医者を辞めて映画を作ろうだなんて、なんと無謀…もといチャレンジャーな男でしょうか。落ち着きがあり人柄もよく、わがクラスの良心ですね。まあそんなことはどうでもよく、部屋に案内されまして。ひ、広い…。月14万は伊達じゃねえ…!昨日のマンションといい、僕の生活をあざ笑うかのような暮らしぶりですな。プログレッシブTVにスクリーンにプロジェクターまで搭載しており、なんというかその、羨ましい…。いやいや、今回はロケハンに来たのだった。というわけで、キャメラを担いで部屋を蹂躙し、ルックの数値を調整したり、色んな角度からテスト撮影してみたりしました。思うに、このDVX100Aはこうした綿密な撮影プランを行った上で、初めて真価を発揮するキャメラですな。昨日のヒルトンのような即興撮影にはあまり向いていない。良くも悪くも映画向けのキャメラということでしょう。
で、まあそそくさと撮影を済ませて、奥様に御茶とケーキを振舞われながら、昨日撮った映像をチェック。テレビがプログレッシブ対応ということで、画質は非常に良く、三色ケーブル(赤黄白のやつ)とSケーブルの違いによるグラデの細かさなどもはっきり確認できます。うーん。結局頑張って画を撮っても、再生する媒体のチェックを怠ると台無しになる予感。勉強になりますな。
昼ごろ、駆け足で新宿に戻り、コンテンツプロデューサー養成講座へ。このクソ忙しい中足を運んだのは、今回の講師が『青の6号』や『巌窟王』を製作しているGONZOの代表取締役だから。内容は人事とマネジメントということで、経営論にまで踏み込んだ講義だったので途中ちんぷんかんぷんでしたが、96年に事業を立ち上げてここまで成長させたのは、やはり企業としての基盤作りと経営理論、そして何より「世界最強のエンターテイメント会社にする」という信念に揺らぎがないからでしょう。30歳そこそこで取り締まるというのはやはり伊達ではないですな。まあ、私服で渋谷とか歩いていたらごく普通のサラリーマンみたいだったけどさ。
その後、また駆け足で家に戻り、洗濯とか雑用。1時間ほどで今度は渋谷へ。今度は起業しようとしている友人Mの話を聞きに行く。経営の話ばっかだな今日は。何かと思ったら、とりあえずブログの更新頻度を上げろという。ほんとは僕だってもっと更新したいんだけどさ。今の生活状況では厳しいけどまあいいけど。とりあえずDVXの映像をチラつかせて、(僕のために)キャメラを買うよう誘導しておいた。なんか明日のヒルトンにも来たいらしい。まあ連れがいるというのは心強いのでね、助かった。(でもギャラは譲れねえ!)
そんなこんなで帰ってきたら、もうなんかバタンキューな感じで。充実してるっつーかなんというか。まあ忙しいのは何よりなので、もう少し頑張るよ。もう少し。
11月12日
長い一日だった…本当に長い一日だった…。一体なぜこんなことに?
朝。学校へ。撮影監督の渡部眞氏の講義。実習に向けた実践的な撮影方法を学ぶ。午前中に、オーストラリアの監督が撮った『Cracker Bag』というショートフィルムを鑑賞。花火をモチーフにした一人の女の子の話。音楽と映像が絶妙で、2回観たのだけど、2回目は不覚にも泣いてしまった。すげえ。描き方が洗練されていて、それでいて役者の表情を丁寧に描いている。ひとつひとうの表情から彼女の感情がすべて伝わってきました。役者の表情と、それを最大限に活かすシェイプされたコンテュニティー。こんなものが作れたらもう言うことなしです。まだまだ僕も頑張らねーと。
午後。渡部眞氏とともに荒川遊園へ。現場を見て撮影方法を検討。双眼鏡視点の描写で、やはり園内からのポジションは無理があるか。色々検討した結果、隅田川を挟んだ向かいのマンションにキャメラポジションを探すことに。講義が終わってから、徒歩で向かいのマンションに向かう。荒川区はいい感じの路地が多く、実に楽しい。こうやってロケーションを探して歩き回るのは大学時代以来です。昔はキャメラを担いで街の端から端へと歩き回っても平気だったのに、最近はめっきり疲れてしまう。でも楽しい。マンションはすげえ豪華なつくりで、当然の如くオートロック。入るのにも暗証番号を打ち込んで扉を開けるタイプ。エントランスもすげえ広くて、まるでホテルみたい。中に入るのは無理か…とか思ってた矢先、突然姿を現したおばあちゃんの好意で中に入れてもらうことに。エレベーター完備、歓談室、自販機まで内蔵するマンションに非常にびびるヘタレな僕。なんか、月2万の部屋でネズミの大運動会を毎晩聞かされる身としては、非常に情けない気分になったり。今の部屋も気に入ってるけどさ。マンション内を色々散策した結果、やはり個人の部屋に協力してもらう以外に方法がないことが判明。ここから先は製作部の手腕が問われる仕事です。製作部の彼は、連日の交渉や調整に非常にストレスがたまっているようで申し訳ない。でも、何だかんだ言っても頑張っている彼には、心底尊敬の念を抱きます。とりあえず、調整待ちで、撮影部としては、駄目だった場合に備えて出来る限りのポジションを検討することが第一です。でも、出来るなら6尺の脚立の上に乗るのは避けたいなあ…怖いし。
帰り道、最寄の駅を通行人に尋ねた結果、バスで王子駅まで行くのが最適と判断。しかし、乗り込んだバスはあろうことか、途中で王子駅と正反対の荒川土手に向かうことが判明。土手際に放り出された後、逆方向のバスで戻るハメに。バスって行き先がよくわかんないから、よく迷います。…ああ、単に僕が方向音痴なだけですかそうですか。王子駅付近で飯を食った後、地下鉄で一度学校へ戻る。明日は室内ロケ予定の同級生のマンションで撮影テストがあるので、学校からDVX100Aを借り受ける。友達と別れた後、西新宿を中心にカメラをいじって遊ぶ。ルックを調整してみたり、自転車に乗りながら撮影してみたり。ホントにすげえなあこのキャメラは。なにより、フォーカス深度が他のミニDVの比にならないくらい深いことが魅力的。ちびりそう。さて、この何気ない行動が、僕の人生において一、二を争うエライ事態を引き起こしてしまったわけですが…。
帰り道、ふらふらと撮影しながらいつの間にか都庁前まで来てしまっていまして、その映像の素晴らしさに打ちのめされていたら、輝くビル群をバックにサックスを演奏している渋い男が。背後に忍び寄り、何気なくキャメラを向け、フォーカスの深さにしびれていたら、突然彼が振り向きまして。…に、日本人じゃねえ!アワワ…と挙動不審な態度を向けていたら、彼は快く笑い、即興で一曲演奏してくれました。か、かっけー…!拙い英語でサンキューとかクールとか言ってたら、彼もナイスなキャメラだ何だと言ってきまして。しばらく話してたら、彼が言うわけですよ。「僕はこの近くのバーで演奏してるんだ。これからセッションをやるから君も来ないか?」と。「すぐそばのヒルトンでやってるんだ」
ヒィー!!(゚Д゚;)
ヒヒヒヒルトン!!?(゚Д゚;;;)
ヒルトンホテルのバー!!??(゚Д゚;;;;;)
一瞬意識飛びました。てっきり流しのサックス奏者かなんかだと…。彼に促されるままホテルに足を踏み入れると、彼は入り口のホテルマンに軽く手を上げ、堂々と中へ…。か、顔パスだ…!後から付いていく汚ねえ格好の僕に不審な目を向けるホテルマンに彼が、「彼は僕の友達なんだ。これからすげえキャメラで僕らを撮影してくれるんだ」とかなんとか…。
ヒィー!!(゚Д゚;;;;;;)
アワワワワワ…。今更「初めてこのキャメラ使ってます」とか言えねえ…!顔文字と同じくらい汗をかきながら、演奏台に一番近いソファに案内されると、彼が「まあ何か飲みなよ」と。必死に金がないことをアピールしていると、「もちろんフリーだ」と。会って10分でタダ酒まで!?なんてこったい!正直ホテルに着くまでは「新手の外国人詐欺か!?」とか疑ってた僕がアホでした。そしてヴォーカルの女性とピアノの男性に紹介されて、中学以来使うことはないと思っていた記憶の底から必死に「ナイストゥミーチュー」という言葉を引き出して握手。奇しくもオーストラリアのバンド。みんなに「彼は映画学校の生徒で…」と紹介してくれまして、なにやらすげえ空気になってきてしまいまして。もうね、もう誰か助けて!
やがて、準備をして演奏台に立つ彼ら。自分たちの紹介に加えて、あろうことか僕の方を向いて「僕らの新しい友人だ。キャメラマンなんだ」みたいなことを…。引きつった笑顔でキャメラを向ける以外に何が出来ましょうか。そして演奏。マイルス・デイヴィスに始まり、スティーヴィー・ワンダー、ノラ・ジョーンズと日本人におなじみのナンバー。DUのセミナーで習ったことを総動員してキャメラを向ける僕。まさか、DVXの試し撮りにヒルトンを使う羽目になるとは…。正直もう何がなにやら…。確かほんの数時間前には、王子駅前のラーメン屋で友人と「野菜とんこつラーメンセット」を食っていたはずが…。それが一体なぜヒルトンのバーでこんなことを!?わけわからん!?やがてセッションが終わり、必死に「ベリクール」とか「ファンタスティック」という単語を引き出す。僕の英語なんて『ダイ・ハード』とか『ザ・ロック』で得た「ファッキーン!」とか「ッデーム!」ばかりなのですが…。やがて彼らの友人も集まりだし、空白地帯と化している脳味噌を無理矢理動かして、キャメラの説明とか自分の腕前がチープで申し訳ないとかそんなことを言ってたような気が。メルアドと連絡先を交換してから、もう1セッション。せっかくの機会なので、ルックとかフォーカス調整の実験も兼ねて撮影。結局さくらやで買ったばかりの80分テープを使い果たし、セッション終了。撮った映像を見て「とてもスタイリッシュだ」とかなんとか。…すげえのはキャメラだけなのだが…。11時を回っていたので、この辺で…と退席。彼は玄関まで見送りに来てくれまして、必死に今夜のお礼を伝えていると、「土曜か日曜の夜は空いてる?」と。「ギャラを払うから、また撮影しに来てくれ」と…。結局、日曜にバイトが終わってから彼の部屋に行くことになってしまいまして…。誰か…誰か「ほんやくこんにゃく」をくれ…!
でもまあ予想外にDVXの性能実験が出来ました。フォーカスの送りは予めディスプレイの数値で測っておき、キャメラの動きに合わせてやらないと、目視で合わせるのは不可能だとか。そしてやはり、DVの宿命というか、アンバー系の原色には弱いです。一番奥のピアノ奏者の人の表情が潰れてしまったり。も…申し訳ねえ…!まさかこんな形で実感することになってしまうとは…。次に行くまでにもう少し勉強しないと…。
まだ終わらない一日。帰ってみると、アマゾンからメールが。SEALのベストアルバム発売!!なぜ…なぜ奴らはこうも的確に僕の嗜好を突いてくるのか…!ていうか内容すげえー!処女作『SEAL』から最新の『SEALW』までの、僕の好きな曲を的確にチョイスな2枚組!これはヤベェ!買わねば…!金、金…。…「ギャラを払うから…」。…えへへ。頑張ろう!
11月11日
いちいちいちいち。
この日記をカテゴリ化したら、[学校][バイト][休みだヒャッホウ!]しかねー気がする。3つめは頻度低いし。で、今日は[バイト]。面白みもなんもねえなあ。
というわけで、終わったあと急遽バイトの同僚2人と飲みに行くことに。この2人は以前書いた、映画の(くだらない)アイディアを出してくれる奴と、人の話を聞かない奴です。2人とも同年代なんで、割と色々話し易くていい奴らで、その、ありがとうございます、と。場所はバイト先近くの「村さ来」。大学時代の飲み会は、この「村さ来」か「央素」によく行ってました。ていうかそれ以外は「養老の滝」くらいしか選択肢がなかったし。ちなみに「央素」でググってみたら、4番目に「都留市の飲食一覧」と「都留市のレジャー」が…。あ、あれ?それ以外に飲み屋の「央素」はひっかからねーし。「央素」って都留市限定?だっけ??しかし、そんな「央素」も、この前久しぶりに都留に行ってみたら潰れてたし。まあいい。
ええと、とにかく飲みに行って、バイト先の紅一点のオバちゃん(45・独身)が最近やけにモーションを(2人に)かけてきてて、やれどっちが本命(獲物)だ、俺がもらったのはバナナでお前はつくねだからお前が本命だ、いやお前は誕生日プレゼントに香水をもらっただろう、とかそんな見苦しい議論を肴に楽しく飲ませていただいて、本当にアホですね。最後には、もうすぐ誕生日の男が真剣な表情で「どうしたら受け取らずに済むだろうか」と悩み始めたりして、いやあ本当に(僕は)いい酒でした。面白い奴らだなあホント。でも実際のところ、こうしてバイトを続けるのは結局安定した場所に寄りかかってるに過ぎず、本当にやりたいことをやるには、やはりどこかで一区切りつけなくてはいけないとも感じる。そういうことを言ってたら、なんかやけに引き止められて、「一週間に一度でもいいから来いよ」とか言われた。まあ、そうやって誰かに必要とされるのはとても嬉しいことだけど。とどのつまり、まだ僕自身覚悟を決められずにいるということなのかもしれない。このままでは駄目なんだろう。きっと。多分。
今回の実習シナリオの改訂をやっているのだけど、2時過ぎあたりからクシャミが止まらなくなったのです。もうこれでもかってくらいに。ごめん無理っぽい。寝ます。
11月10日
アリナミン錠飲んで10時間くらい寝たら、風邪直ったっぽい。さすがアリナミン大先生だね。アリナミン治療法マジお勧め。保障はしねーけど。
さて、我が家には今、バイト先の同僚の元カノの所有物であったハロゲンヒーターが鎮座しております。出自が少々アレなのはさて置き、結構暖かいッていうかすげえ光りがすげぇぇ!お、コレひとつありゃ蛍光灯いらねんじゃね?ハロゲンは意外と電気食うから、蛍光灯切って節約すれば(・∀・)イイ!とか思って消してみたら、やっぱ無理でした。暗ぇー。間接照明レベル。ま、はじめから結果は分かりきってたけどさ。つうか、うちのアパートは電気料金全部屋で割り勘だし。でもまあ、日ごろ(隣のおっさんが点けっぱなしで寝てる)テレビの電気代とかで損してる分を取り返すチャンスか!…まあどっちにしろ電気代は増えるわけだが。
そして東京は意外とまだ暖かいから、あんまり活躍はしてない。
12月にUPLINK FACTORYで公開される、中嶋莞爾監督の『はがね』/『箱-TheBOX-』という映画が激しく気になっております。いやもうね、廃墟ですよ皆さん!廃墟!廃墟!いやあ素晴らしい廃墟ですね!旧ソ連の工業地帯みたいですね!特に『はがね』の方の廃工場!すげえこれ!どこだこれ!?日本!?正直、監督とか全然知らねーし内容とか割とどうでもいいけど、この廃墟だけは見逃せねぇっすよ!ああもう辛抱たまらん!わーい!
はしゃぎ過ぎにも程がある。
11月9日
バイトに寝坊(遅刻未遂)であり、風邪ひきかけてるっぽいのであり、またもや自転車を撤去されたのであり。ええい!もう寝る!うわーい!
11月8日
学校。最近は実習に向けてひたすらミーティング、プランニング。といっても、僕は撮影なのでDVXで遊んでるだけで、本当に大変なのは製作部だったりするわけで。最近は愚痴が増えたりへこんだりで大変そう(他人事)。まあ実際この準備期間が一番大変な時期だから。とか言ってますが、僕も撮影がヘボで失敗とかいうことにならんようにせんと。
夜の新宿で他班の撮影担当とDVXで色々と実験。まあ今回は夜のシーンがないので、実質的に役立つことはないんですが。出来るだけ触っておかないと。しかしすげえなあコレ。先輩に色々アドバイスしてもらって使ってますが、色とか画の滑らかさとか半端じゃねえ。相変わらず、ナトリウム灯の下で使うと色が真っ赤になるというデジタルらしい部分は残しているものの、スクイーズやレターボックスにするともうなんか何を撮ってもいい感じ。まあ凄いのはカメラの性能であって、僕の腕とか関係ないのが悲しいところではありますが。そう、それが問題。いくらすげえカメラで映像を撮ったところで、使う撮影者がヘボなら、「凄いカメラの映像を使ったヘボい撮影の映画」以上にはならんし。それは見る人が見れば分かってしまうし。あー、真剣にやらねえと。
しかし、脚本もイマイチ納得がいくものが出来ないし、撮影もイマイチ納得いく腕でないし、製作できるほどマメじゃねーし。もっとこう、突き抜けたものが欲しい。心底。どうしたもんか。僕はどうすれば?頑張ればいいのか?頑張るか?頑張るか…。最近悩みがち。
ここのところ、泣き言ばっかりで見苦しいなあ。
11月7日
バイト。うあ、なんだこれ?猛烈に疲れがー。風呂に行く気力もないくらい。明日までに撮影用のイメージボードを用意してとか言われてたけど、無理っぽい。あー、「疲れた」とかの泣き言はもう言わないようにしようと思ってたのにな。結局言ってるし。うわい。誰かッ…誰か僕に休みをー…。
11月6日
今日は土曜日ですね。だが我輩の辞書に「休日」という言葉はないのですよははは。
本日は朝から荒川へロケハンへ。遊園地を中心に、俯瞰ショットを狙えるようなカメラポジションを探す。同学の元医師所有のミニDVカムを使って画を撮ってみる。まあなんとかなりそうかな。早くDVX100Aを使って撮りたい。しかし、場末の遊園地という印象だった荒川遊園も、休日とあってすげえ人入り。親子連れとかカップルとか。ちょっとナメてました。まあ、何だかんだと言って結構面白いですからね、ここは。安いし。そんな中で、乗り物に乗るでもなくカメラ振り回してたら、そりゃ怪しまれもするわな。しょうがないしょうがない。
荒川区周辺は程よく寂れていて、久々に路地裏魂をくすぐられました。どこまでも続く崩れかけた煉瓦壁とか、こじんまりとした工場とか、絡み合った電線とか。先日の山梨行きと相まって、大学時代に戻ったような気分。大学時代は仲間と一緒に、よくこうやって(人のカメラを使って)ウロウロ歩き回って写真撮ったりしたもんです。…いまだに進歩がねえってことか…!まあいい。こういうことやってると、頭の中に色んな映画のイメージが沸いていいね。大都市東京では、大学時代には見れなかったものもチラホラ。遊園地の傍にとてもいい都営公団があって、10階まで登ると、薄暗い長い廊下の向こうに荒川の街並みがずーっと広がっていて、そこを歩かせるともうなんかそれだけで映画って感じで本当に良くて。ずっと山育ちな自分にはとても新鮮。山が見えないとことか。そうだよこういうのを求めていたんですよ!やべえ、思い出しただけでもうすげえテンション上がってきた!!ヒャッホウ!!映画バンザイ!!でも、ロケハンに同行した監督とか製作の高所恐怖症とかは、すげえテンション下がっていて、なんか一人で浮かれモードでなんかなー。路地仲間だったhidoo氏とかだったら、喜びすぎて失禁してただろうになあ…。荒川都電とか最高なのになあ…。
昼に、近くの鉄板焼き屋でもんじゃ焼きと焼きソバで昼食。ここもまたいい感じで寂れていて(失礼)、それなのに地元のオバちゃんが4つ子と一緒にもんじゃ食ってたりして。もうなんかそれだけで映画って感じで本当に(略)。
午後から赤坂のDVワークショップスタジオ・DUにて、DVX100Aの実践講座へ。散々「凄いカメラだけど、使い方を間違えると全て失敗するぞー怖いぞー」と脅されていたせいで、なんとなく小難しいという印象だったんですが、もらった冊子を読みながら講義を受けたら、何となく使い方の一端が理解できた…ような気が。DVXの特性から、デジタルカメラ自体の総合的な弱点まで教えてもらえたのは勉強になりました。あとは、ルックの設定さえミスらなければなんとかなるかもていうかなんとかしねーと。しかし本当にすげえなあこのカメラ。マジで映画みたいです。すげえ難しいけど。一台欲しい。数年後には、DVテープを使用しないメモカ型のタイプが出るらしい。そしたら映像の圧縮率もかなり激減するし、キャプチャの必要もなくなるし、心底最強のカメラになりますな。
まあすげえすげえと阿呆のように繰り返してるだけじゃなく、それを使ってすげえ画を撮らなくては意味ないわけで。
11月5日
というわけで、山梨から一路東京へ舞い戻り、今日はそのまま学校の講義へ。長旅で死にかけながら…となるかと思っていたら、意外と眼も冴えてスッキリ。やはり山梨の新鮮な空気が良かったんでしょうか?ていうか山梨寒すぎでした。こっちではだいぶ寒くなってきたなあという程度の認識だったんですが、向こうはすでに日が落ちた後は極寒。知らない間にずいぶん認識が甘くなってました。
帰り際に、福井晴敏の新刊『6ステイン』と中野独人の『電車男』、そして二瓶勉の『BIOMEGA@』を購入。福井氏の新刊は初の短編集。表紙デザインは言わずもがなの樋口真嗣監督が担当。帯が…すげえ。縦に付いてる。『電車男』は2chの掲示板形式で進む恋愛小説。出てすぐに読者から映画化の催促が殺到したという、いわくつきの代物。まあ話の種に買ってみたはいいものの、よく考えたらあれだけ売れればすぐさまブックオフに並びそうな気が。ちょっと失敗。まあいいか。そして…『BIOMEGA』!ヤンマガの肌には合わなかったのか、10話そこそこで「序章完結」という、あからさまに打ち切りな尻切れ終了してしまったわけですが、なんと初回限定版は驚きのTシャツ付き3400円!打ち切り(?)にしておいて豪華版を出すという講談社の方針が意味不明。もう何がなにやら分かりませんな。一応表記上は@になってたんで、また連載再開を切に望みたいところですが。やるとしてもヤンマガはやめといたほうがいい気が…。
まあそんなわけで、ちょっと散財しすぎな一日。マズイなあ。煙草節煙するか?や、ちょっと言ってみただけ。無理。
11月4日
バイトで休みをもらって、大学の後輩たちが作った映画を見に行ってきました。まあね、大体の出来事はこちらに書いてありますんで、まあそちらを見て頂いた方が、本当に面白くて本当に良くて本当に、ということでどうも。
まあね、なんというか、こんなすでに出てった野郎のために、わざわざ駅まで迎えに来てくれたりうどん屋へ連れて行ってくれたり一緒に遅くまで飲んでくれたりと、みな本当に親切な後輩たちでありがとうございます。まあ僕の4年間も無駄ではなかったかな、と、こう。ありがたいことです。ちょっと見ないうちに、みんなそれぞれ自分のやりたいことに対してまっすぐな顔になってて、それは僕が居たころには気がつかなかっただけのことなのかもしれないけど、やっぱり彼らはすげえと思いましたよ。励ましに行ったつもりが、結局なんかもう自分もまだまだ頑張り足りないなあーと反省させられた次第です。
結局当日は部室にお泊り。ここに泊るのもずいぶんと久しぶりでした。なんか泊るときはいつも編集で追い詰められてるという状況だったんで、何もなくても妙に疲れます。特にあのソファー。座り心地はともかく、あの上で寝ると間違いなく翌朝腰が痛くなる。ま、あれも元はと言えば、大学のリサイクルで拾ってきた物だから文句は言えないんですが。結局6時過ぎに起きて、一緒に泊っていった後輩の車で駅まで送ってもらい、2時間半の列車の旅を経てそのまま学校の講義へ。また一丁頑張るかな、と。映画のことでも色々ヘコんだり詰まってたりしてたんで、何かと励まされた有意義な24時間でした。みんな本当にありがとう。
本当は大学院に残った友達や、それ以外の理由で大学に残った者どもとも会いたかったんですが、なにぶん時間がない。まあ、またの機会にでも。
11月3日
バイト。疲れすぎて更新不能。というわけで寝ます。明日は早いけど、起きれるか不安。
11月2日
バイト先の制服が今日から冬服。うわぁ…ダセェ!同僚の間ではすでに、これではタクシーの運転手だいやバスの運転手だそれとも趣味の悪い色をした北朝鮮の軍服かという塩梅で、大層評判が悪うございます。特に、ズボンにベルトしてブレザーの上からさらにベルトして、というのが大層動き辛い。SMかと。しかも僕はMじゃねーし。どっちかってーとSだし。いやそんなことはどうでも良くて、とにかく何だか早く辞めたくなってきましたよ、と。
今日はアメリカ大統領選らしいですね。ブッシュとケリー、どちらになるにせよ、中東という場所ではもはや地獄の釜の蓋が開いてしまっているわけで、たとえ今から撤退したとしても、結局は新しい火薬庫を抱え込むことになるだけのような気が。しかも、フセイン政権時代とは違って秩序は見込めないし、ソマリアのように内戦になるだけでなく、最終的な矛先はアメリカに向くしかないわけで。マイケル・ムーアに諭されるまでもなく、予め混乱しか残らないことをわかっていてそれでも大統領になるのはどっちだ、という話でしかなく。じゃあどうするかといわれても、もう僕には分かりませぬ。
ところで、先日撮影現場で頂いた干物なんですが、結局いろいろあって申し訳ないことに2枚食べれなくて、冷凍も出来ずに発泡スチロールに封印してたわけですよ。先日1センチほど開けてみたところ、もはやなんと言いますか、「闇夜のへヴィ・ロック」状態とでも言いましょうか、とにかくあまりのことに厳重に封印してダンボールの下の下に安置したわけです。しかしながら、東京都のゴミ出し規定は厳しく、発泡スチロールは不燃、食べ物は可燃なわけでして、本日その仕分け作業をせざるを得なくなりました。で、部屋の中でやると汚染アラート1が発動してしまう危険性が高いので、これから外へ行ってパンドラの箱と化したスチロールを解放してこようと思います。マジで怖いです。こんなに怖いのは幼稚園の頃、倉庫でETの実物大人形を見てしまったとき以来でしょうか。
うわなんていうかもうす でにこれさかn j y
11月1日
どうにも体調が思わしくなく、結局講義を寝坊&自主休講。なんだろ、これ?単に疲れているというより、なんか全体的に駄目な感じ。言葉にし辛い。
『Millennium』のDVDボックスが!今さら!多分知ってる人はいないと思うのですが、『X-ファイル』のクリス・カーターが手がけたTVシリーズのひとつ。いわゆるサイコメトラーもので、主人公を演じるのは『エイリアン』シリーズでアンドロイドをやっていたランス・ヘンリクセン。個人的には、回を追うごとに矢追純一色を強めていった『X-ファイル』より、聖書をモチーフにしたゴシック・ホラーテイストなこちらの方が好きでした。なんというか、全編にわたって暗く陰惨で退廃的。あまり人気が出なかったみたいで、セカンドシーズンくらいで打ち切りになった上、ほとんど話題にも上らなかったみたいだけど。地上波では深夜に放送してたけど、観ようと思っていても結局寝てしまって、最後まで観れなかった。レンタルとか出ないかなー。
テレビシリーズと言えば、ラース・フォン・トリアーの『キングダム』がスティーブン・キングの手でリメイクされるらしい。『キングダム』自体は未見なのだけど、あのカオスでオカルティックでダークな雰囲気はトリアーの手腕に加え、ポーランドという土地柄だからこそ成立したような気も。牧歌的な中の恐怖やファンタジックさを得意とするキングの色とはちょっと違う気がする。うーむ。